08-12 No.19

<ZIG-ZAG>
ZZT 080702 \2480
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 op.92
アトリウム弦楽四重奏団
アレクセイ・ナウメンコ(Vn) アントン・イリューニン(Vn)
ドミトリー・ピツルコ(Va)アンナ・ゴレヴァ(Vc)
録音:2008年2月18-22日
世界的な2つの弦楽四重奏国際コンクールで優勝経験のあるロシア出身の若手
カルテット、アトリウム弦楽四重奏団。2000年にターネフQ.のチェリスト、
ジョセフ・レヴィンソン氏のもとで学んでいたサンクト・ペテルブルク音楽院
の学生4人により結成。2003年にはロンドン、2007年にはボルドー国際弦楽四
重奏コンクールで優勝し世界的に注目を集めています。世界レベルの演奏家の
みが持つ、音楽性、高度な技術、安定したアンサンブルを聴かせてくれます。
2009年秋には初の来日公演も予定されており、今後ますます活躍が期待され
ます。

ZZT 081002 \2480
シルヴェストロ・ガナッシ(1492-1557):
どんな時も君を愛していた(Io amai sempre)
マドリガーレ、モテット、リチェルカーレ、
トッカータ&ファンタジー(1520年&1550年)
ピエール・ボラーニョ(リコーダー) マリアンヌ・ミュレール(ヴィオール)
マッシモ・モスカルド(リュート) フランシス・サン-ティヴ(クラヴサン)
録音:2008年5月12-16日
シルヴェストロ・ガナッシは1500年代初頭の聖マルコ大聖堂のリコーダー奏
者。ガナッシはリコーダーの聖書とも言うべき「ラ・フォンデガーラ」(1535
年)を刊行。現在でもリコーダー練習者の最も手本となる入門書です。またガ
ナッシは「レグーラ・ルベルティーナ」(ヴィオールのため)、「レッティオ
ーネ・セコンダ」(ヴィオールとリュートのための)の奏法本も出版していま
す。ここでは、マドリガーレ、リチェルカーレを中心にリコーダー奏者のピ
エール・ボラーニョの研究を元に収録しています。

ZZT 081001 \2480
古いローマの聖歌集-クリスマスのミサ
徹夜祭のミサ、真夜中のミサ、暁のミサ、日中のミサ
マルセル・ペレス(指)アンサンブル・オルガヌム
録音:2008年3月
浸透しつつあるグレゴリオ聖歌に対して、それ以前のカトリック音楽はまだ
まだ認知されておりません。ここではグレゴリオ聖歌と区別するために「古
いローマの聖歌集」と題してアンサンブル・オルガヌムによるクリスマス・
ミサを収録。前半が深夜のミサ、後半が日中のミサという構成。マルセル・
ペレスの熱心な研究・復元演奏は、エルサレムとギリシアの音楽由来を示す
重要な鍵となり、初期のキリスト教の唱法、コーランの詠唱との違い、後の
グレゴリオ聖歌へと変貌していく旋律線を辿る貴重な資料となるでしょう。

ZZT 080601 \2480
マルセル・ペレス:コンテンプレイション(オルガンのための作品集)-
古代エジプトの死者の書に基づく
L'aube de la Nuit, Les lueurs de la Paix, Heliopolis, Le Vougernail
de l'Orient
Le Faucon d'Or, Le passage, L'ancien des jours
マルセル・ペレス(Org)
1973年に刊行された古代エジプト人の死後の世界観を浮かび上がらせた「死
者の書」。マルセル・ペレスは、この「死者の書」からペレス独自に読み取
り1つの感覚で音の調和と光の幾何学を悟る訓練を行い、その結果独自の記譜
法を考案。この作品では、その記譜法に則り、それぞれの楽章は「古代エジ
プトの死者の書」の章に基づき作曲されています。



<harmonia mundi>
HMC 901998 \2450
J.S.バッハ:カンタータ集
「イエス十二弟子を召寄せて」BWV22、「汝まことの神にしてダビデの子よ」
BWV23、「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」BWV127、「見よ、われら
エルサレムにのぼる」BWV159
ヘレヴェッヘ(指)コレギウム・ヴォカーレ
ドロテー・ミールズ(S) マシュー・ホワイト(A) ヤン・コボウ(T)  
ペーター・コーイ(Bs)
円熟の極み、ますますの充実をみせるヘレヴェッヘによるカンタータ最新盤。
BWV22、23は、トーマス教会のカントル採用試験のために書かれた作品で、試
験提出用作品ということもあり、凝りに凝った作品となっています。22番は
優美な作品、23番は厳粛な作品で、バッハの作曲の能力の幅広さを示してい
ます。127番も、「ヨハネ受難曲」の改訂稿上演を控えていた時期に作曲され
たため、受難と復活の預言を主題とするものになっており、充実した作品と
なっています。ヘレヴェッヘならではの陶器を思わせるしっとりとした合唱と
管弦楽の音色に心打たれる一枚です。

HMC 902000 \2450
ブラームス:弦楽四重奏曲集
(1)弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 op.51-1
(2)ピアノ五重奏曲 へ短調op.34
アルカント弦楽四重奏団(アンティエ・ヴァイトハース、ダニエル・ゼペック
(Vn)、タベア・ツィンマーマン(Va)、ジャン=ギアン・ケラス(Vc))
ジルケ・アーヴェンハウス(Pf)
ジャン=ギアン・ケラス率いるアルカント・クヮルテットのCD第2弾は、ブラ
ームス。ブラームスにとって、交響曲と同様、弦楽四重奏というジャンルに
おいても、ベートーヴェンという存在はとてつもなく大きなものでした。ベ
ートーヴェンの影から逃れるために長い年月をかけて作曲された第1番は、そ
れだけに重厚で充実した作品となっています。時に弦楽四重奏、弦楽器とい
う枠を超えているかのような大きな音楽で、様々な音色が求められる各パー
トですが、そこはさすが名手揃いのアルカント、見事なアンサンブルで聴か
せます。ピアノ五重奏曲も、冒頭のユニゾンの暗い旋律から、ものすごい求
心力で一気に作品に引き込まれます。ピアノのアーヴェンハウスも、ヴァイ
オリンのヴァイトハースとの共演も多く、メンバーとも気心の知れた仲間と
して、熱く融けあった見事なアンサンブルを展開しています。




<Ambroisie>
AM 138 \2500
シューベルト:
(1)プロメテウスD674
(2)ガニュメートD544
(3)自らの意志で沈みゆくD700
(4)タルタロスの群れD583
(5)楽園D584
(6)白鳥の歌D957(全14曲)
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン) 
フリッツ・シュヴィングハマー(ピアノ)
録音:2007年10月
コントロールの行き届いた歌声、詩の内容を眼前に浮かび上がらせる、知性と
伝達力に長けたヘンシェルによるシューベルトの登場。「白鳥の歌」はシュー
ベルトの死後出版された歌曲集。当時これを「曲集」として出版した人物は、
シューベルトの最期の歌曲としてこれらをまとめて出版することによって、
利益が得られるとしか考えずに出版した、とされることもあります。しかし、
ヘンシェルはこの演奏で「この考えに真っ向から立ち向かいたい」としてい
ます。ヘンシェルの演奏によって、この歌曲集は有機的なつながりを明確に
もち、一人の人間の回想、思い出への感傷、そしてそれらの感傷の克服といっ
た大きな物語となって立ち上ってきます。




<WERGO>
MV 0803(PAL方式DVD) \3500
言語:ドイツ語
字幕:英・仏
約260分
ヴォルフガング・リーム-in the moment-ポートレイト
リームの作品の初演時の模様の映像の一部(アバド指揮、ベルリン・フィルな
ど)、リームの音楽のハイライトが収められています。リームの音楽について
の考察、また、リームの音楽が流行して売れっ子作曲家となり多忙を極めた
時期の写真映像などが満載。※このDVDはPAL方式です。

WER 2061(PAL方式DVD) \3500
ホルヘ・E・ロペス-マウンテン・WAR・プロジェクト
クラングフォーラム・ウィーン
具体音楽と器楽のサウンドと、映像との夢のコラボレーション。キューバ=
アメリカ=オーストリアの作曲家ロペスによる作品。山の映像、そして戦禍
を映した歴史映像がオーバーラップする映像に、トーンクラスターやヴァイ
オリンによるヒュンヒュン言う音が重なり、えもいわれぬ恐ろしさがかもし
出されてきます。音楽のピークでは映像が真っ暗になります。この恐怖に耐
えられるかどうか、一度お試しいただければ幸いです。





<naive>
V 5162 2枚組(1枚分価格) \2280
アルベニス、モレンテ、サティ、ファリャ、モンポウ、ラヴェル、
グラナドス、ストラヴィンスキーらの音楽
多数の演奏家
ピカソが好んで聴いた音楽、ピカソの世界を具現化しているような音楽、そし
てスペイン色濃厚な音楽・・・ピカソをめぐる音楽が、ここにあります。





<audite>
AU 10020 \1250
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ラファエル・クーベリック(指)バイエルン放送交響楽団
録音:1981年6月12日ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ)
いまから10年前の1999年にリリースされ、クーベリックの真価をみせつけたマ
ーラーの第5交響曲ライヴ。毎年auditeが驚きのお試し価格でお届けするカタ
ログつきCDに、2009年度版の内容としてついに決定打ともいえるタイトルが登
場します。
ファンのあいだではかねてたいへん評価の高かった当ライヴですが、バイエル
ン放送提供の正規音源使用により極上の音質でひろく楽しめるようになったの
がなによりのポイントとなりました。演奏、曲目、録音の三拍子が揃い大ベス
トセラーを記録した、このマーラー第5番を皮切りにクーベリックのライヴ・
シリーズがつぎつぎとリリースされ、現在進行中のWDRアーカイヴや、ドイチュ
ラント・クルトゥーアの復刻に連なる流れをつくりました。auditeの名を不動
のものにした意味でも、忘れるわけにはいかない一枚といえるでしょう。
カタログつきCDという性格のため、基本的に追加再プレスはありませんのでお
早めに。
(※カタログ仕様、4色112ページ。ディスクはAU.95465としてリリースされて
いるものと同内容ですが、レギュラー盤のブックレットは付属致しません。)




<harmonia mundi>
HMX 2908238 \3780
1CD+30組60枚の美麗カード
Musical Instruments音・楽器絵あそび
-収録楽曲-
[ヴァイオリン]J.S.バッハ:トッカータ ニ短調(アンドルー・マンゼ編)/
[チェンバロ]F.クープラン:ティク・トク・ショク(クリストフ・ルセ)/
[トランペット]J.S.バッハ:
ブランデンブルク協奏曲第2番より(ベルリン古楽アカデミー、
フリーデマン・インマー(Tp))ほか(全30トラック)
30組(60枚)のイラストカードによる神経衰弱ゲームとしておたのしみいただけ
ます。
CDには、打楽器、各種弦楽器、鍵盤楽器など様々な楽器が活躍する楽曲が収録
されています。CDを鑑賞してたのしむこともできます。
CDをかけて、演奏されている楽器が描かれている絵を選んで遊ぶことができま
す。
CDのクラシック音楽・イントロクイズとして遊ぶことができます。
ブックレットには、それぞれのイラストに描かれている楽器についての説明が
書かれていてお勉強できます
ブックレットには、それぞれのイラストの全景、作者、題名もきちんと掲載さ
れており、美術についても知ることができます。
上記のように、1セットでいかようにもお楽しみいただくことができる、画期
的な商品です。

HMU 807461(SACD-Hybrid) 2枚組 \4450
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)
リチャード・エガー(指&Cem)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
録音:2008年5月
骨太で過激なチェンバリスト、エガー弾き振りの「ブランデン」の登場。ア
カデミー・オブ・エンシェント・ミュージックは、いつもリズミカルでエッ
ジの効いた演奏で私たちを愉しませてくれてきましたが、ついにここで、ブ
ランデンブルクの登場です!しかもチェンバロはエガー自身!とくれば、ま
ずなんと言っても外せないのが第5番。楽器とのかけあいは丁々発止、さらに
ソロのカデンツァ部分では鬼才ぶりが200%炸裂しています。曲の展開は知っ
ていますが、思わず手に汗握ってしまう迫力。かつて一人のチェンバリスト
がここまでの存在感を示したことがあったでしょうか・・・。いつもながら
のハルモニアムンディUSAサウンドの美しさも満開、いや、待った甲斐があっ
たとしかいいようのない最高の「ブランデン」でございます。




<K617>
K617 211 2枚組 \3380
カヴァッリ:歌劇「アポロとダフネの愛」
アンダース・ダーリン(アポロ)、ローザ・ドミンゲス(ダフネ)他
ガブリエル・ガッリード(指)アンサンブル・エリマ
録音:2007年11月、2008年4月
ヴェネツィアで、オペラの黎明期に、モンテヴェルディの弟子であったカヴァ
ッリは、詩人のブゼネッロと組んで、「アポロとダフネの愛」を作りました。
これは、モンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」と並んで、ヴェネツィアでの
オペラの誕生時の歴史に燦然と輝きを放つ大作。冒頭のシンフォニアから、全
体的にしっとりとした風合いのオペラです。ガッリード率いるアンサンブル・
エリマが美しく愛の物語を紡ぎあげてゆきます。

K617 206 \2250
ニコラス・ラドフォード(c.1485-1557):
(1)アヴェ・クイユス・コンセプティオ 
(2)ミサ・ベネディクタ・エ・ヴェネラビス 
(3)ドミネ・イエズ・クリステ
ニューカレッジ・オックスフォード合唱団
エドワード・ヒギンボトム(指)
イギリスの作曲家ルドフォードの作品は、5世紀近くも歴史に埋もれた存在と
なっていました。しかしこれらの作品はとても充実した手法で書かれており、
入り混じり響き合う声に包まれる至福のときを味わえる1枚です。

K617 200 \2250
ポリツィアーノ:オルフェオの物語
ラ・コンパーニャ・デル・オルフェオ
フランシス・ビッギ(指)
ポリツィアーノは、音楽家だけでなく詩人としても名を残しており、ボッティ
チェリの名画「春」も彼の詩に構想を得ているといわれています。彼による
「オルフェオ」の物語。有名なオルフェオとエウリディーチェの物語が、音楽
劇仕立てで語りを交えながら進行します。シンプルな器楽による彩りが、オル
フェオの悲劇を優しく滋味深く包み込んでいて魅力的です。

K617 207 \2250
ブクステフーデ:われらがイエス・キリストの四肢
タニア・アスペルマイアー、ステファニー・レヴィダ、サロメ・ハラー(Sop)
ロルフ・エーラース(Alt)、ジュリアン・プレガルディエン(T)、
ブノワ・アルノール(Bs)
ラ・シャペル・レーナン、アルレッテ・シュタイヤー(指)
K617ならではの木の薫りのする録音により、あたたかみのあるブクステフーデ
となっています。



<audite>
AU 92529(SACD-Hybrid) \2580
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.4
第10番変イ長調Op.118 / 第12番変ニ長調Op.133 / 第14番嬰ヘ長調Op.142
マンデルリング四重奏団
セバスチャン・シュミット、ナネッテ・シュミット(Vn)
ローラント・グラースル(Va) ベルンハルト・シュミット(Vc)
録音:2008年4月23-25日クリンゲンミュンスター
2008年に結成25周年を迎え、念願の初来日公演も果たしたマンデルリング四重
奏団が進めるショスタコーヴィチ・シリーズの第4弾。
同じ1964年の作曲ながら前回収録されていた第9番とは打って変わり、第10番
はたのしくオプティミスティックな作風と簡潔な手法に特徴があります。なか
でもパッサカリア形式のアダージョは絶品で、この作品は親友ワインベルクに
捧げられています。
かわって、演奏時間30分弱、2楽章からなる第12番は、長大な後半楽章のシン
フォニックな規模と起伏の大きなつくりが特徴で、さらに12音技法を採り入れ
ている点も注目。さらに、被献呈者がチェリストということが示すとおり、
チェロが主役の第14番は構造上低域から高域に掛けての流れに重点が置かれて
いることや、やはりシンプルな書法によるどこか思索的味わいが聴き取れます。
これらの2曲はベートーヴェン四重奏団のツィガノフとシリンスキーにそれぞ
れ献呈されています。
実演でも聴かせたように、マンデルリング四重奏団の演奏はうまさと手堅さが
光るもの。ショスタコーヴィチ全集シリーズも完成まで残すところあと一枚と
なりました。




<BISCOITO FINO>
BC 233 \2080
チャイコフスキー:
(1)交響曲第4番ヘ短調(45'03)
(2)イタリア奇想曲Op.45(14'05)
ジョン・ネシリング(指)サンパウロ交響楽団
ネシリング率いる手兵サンパウロ響のチャイコフスキーといえば、BISのスド
ビン独奏によるピアノ協奏曲第1番(BIS SA.1588)でも精度の高いアンサンブル
を聴かせていましたが、思いがけぬことに当コンビによる交響曲が地元ブラジ
ルのレーベル、BISCOITO FINOより登場致します。全篇激情ほとばしる作風が
魅力の第4番ですが、フィナーレでも熱い爆発一辺倒に陥ることなく、決して
破綻することのないところにこのオケの地力を実感することができます。また、
カップリングのイタリア奇想曲では、一転して陽気なラテンの気質が相通じる
のか、開放的な気分を満喫させてくれます。

BC 231 \2080
シューマン:
(1)交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」(32'53)
(2)交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」(31'53)
ジョン・ネシリング(指)サンパウロ交響楽団
ヴィラ=ロボスやグアルニエリなど、BISではおもにブラジルの作曲家のアル
バムで知られる地元ネシリングと手兵サンパウロ響。ここではドイツ・ロマン
派の大家シューマンを取り上げているのに注目。作曲家シェーンベルクと指揮
者ボダンツキーの甥の孫にあたるジョン・ネシリングは1947年リオ・デ・ジャ
ネイロ生まれの指揮者。ウィーンでハンス・スワロフスキーに、タングルウッ
ドでレナード・バーンスタインに師事しています。
サラブレッドであるかれが1997年より音楽監督のポストにあるサンパウロ響は
すでに半世紀を越える歴史あるオーケストラ(1954年創設)。楽団の水準を飛躍
的に高めたかれの手腕は、きびきびとしたリズムと美しく磨き上げられたサウ
ンドがすばらしい、このアルバムでもあきらかです。




<BONGIOVANNI>
AB 20012(DVD-Video) \4950
ヴェルディ:「ルイーザ・ミラー」
ラケーレ・スタニッシ(S ルイーザ)
フランチェスコ・デムーロ(T ロドルフォ)
アルベルト・ガザーレ(Br ミラー)
アントーニオ・デ・ゴッビ(Bs ワルテル伯爵)
パク・タイファン(Br ヴルム)
サラ・マリア・プンガ(Ms フェデリーカ)ほか
カルロ・モンタナーロ(指)
サッサリ“マリアリーザ・デ・カロリス”コンサート協会管弦楽団、
ルイージ・カネーパ合唱団
演出:マルコ・スパーダ、装置,衣装:トンマーゾ・ラガットッラ
収録:2007年12月5,7日,サッサリ
イタリア、サルデーニャ島最北部の町サッサリには、ヴェルディ劇場という
歌劇場があり、こんな田舎の地方劇場とは思えないほど活発な公演を行って
います。このDVDには、2007年12月に上演されたヴェルディの「ルイーザ・ミ
ラー」を収録。ルイーザ役のラケーレ・スタニッシは、南イタリア、プーリ
ア州ブリンディジ生まれのソプラノ。しっかりした質感のある声の持ち主で、
ヴェルディソプラノとして着実にキャリアを伸ばしています。ロドルフォ役
のフランチェスコ・デムーロは、1978年、サルデーニャ島のポルト・トレス
に生まれた今注目されている若手テノール。2008年10月、パルマでのヴェル
ディ・フェスティヴァルでの「リゴレット」で、レオ・ヌッチ相手にマント
ヴァ公を歌っています。これに、日本でもおなじみのアルベルト・ガザーレ、
ベテランのアントーニオ・デ・ゴッビが加わり、予想を遥かに越える水準に
なっています。マルコ・スパーダの伝統的で安定感のある演出も日本のオペ
ラファンには歓迎されることでしょう。嬉しい日本語あらすじ付きです。

GB 5155 \2180
ソレル:6つのコンシエルト集
マリア・クロティルデ・シエーニ(Cenb)
カーティア・ロッチ(Cenb)
録音:2008年9月
スペインの作曲家、アントニオ・ソレル(1729-1783)の代表作の一つが、「2
つのオルガンのための協奏曲」。これを2つのチェンバロで演奏したもの。当
然、よりチャキチャキした歯切れの良い演奏です。マリア・クロティルデ・
シエーニとカーティア・ロッチは、モーツァルトの2つのチェンバロのための
ソナタ集(GB 5632)で見事なコンビネーションを聞かせてくれました。このソ
レールも、ウキウキするような楽しさです。

AB 20011(DVD-Video) \4950
「皆で仮面をつけて」
パオロ・ボルドーニャ(Br アブダル)
ダヴィド・ソトジュ(T 騎士エミーリオ)
ヨランダ・アウヤネット(S ヴィットーリア)
ドメニコ・コライアンニ(Bs ドン・グレゴーリオ)
アンナリタ・ジェンマベッラ(Ms ドロテア)
マッシミリアーノ・ヴィアピアーノ(Bs マルテッロ)ほか
ジョヴァンニ・ディ・ステーファノ(指)
サンレモ=リグリア交響楽団
演出:ロゼッタ・クッキ
装置:フェデリーコ・ビアンキ
衣装:クラウディア・ペルニゴッティ
収録:2007年10月12-14日,サヴォナ、キアブレラ劇場
カルロ・ペドロッティ(1817-1893)は、ヴェローナ生まれの作曲家。後年は、
トリノのレージョ歌劇場の監督になり、この歌劇場の水準を飛躍的に高めた
ことでも知られています。「皆で仮面をつけて」は、ヴェローナを拠点に活
発な作曲活動をしていた時期の作品。「皆で仮面をつけて」は、1856年11月
4日にヴェローナで初演され成功を収めた、ペドロッティの代表作です。台本
は、ゴルドーニの喜劇「スミルネの興行主」を翻案したもの。プリマドンナ
のヴィットーリア、彼女を愛する騎士エミーリオ、ヴィットーリアのライバ
ル歌手ドロテアとその夫で音楽マネージメント業のドン・グレゴーリオとい
った面々が、ダマスカスの大金持ちアブダラからトルコ巡業を持ちかけられ、
それに端を発して起こるドタバタ模様の物語。ペドロッティはヴェルディと
ほぼ同時代人で、1856年というと、ヴェルディの「トラヴィアータ」の3年後、
「シチリアの晩鐘」の翌年というイタリアオペラの傾向が大きく動き始めた
頃。しかしペドロッティの「皆で仮面をつけて」は、そんなことにはお構い
なしといった、ドニゼッティのブッファを思わせるような軽快ぶりで、ヴェ
ルディの独走の陰には、まだまだこうした「昔ながら」のオペラが生きてい
たことを忍ばせます。ヴィットーリア役のヨランダ・アウヤネットは、スペ
イン、カナリア諸島のラス・パルマス・デ・グラン・カナリア出身のソプラ
ノ。晩年のアルフレード・クラウスから実力を認められた逸材です。娘役を
得意としています。対するドロテア役のアンナリタ・ジェンマベッラはロッ
シーニなどで活躍するメッゾ。騎士エミーリオ役のダヴィド・ソトジュは、
ペルージャ出身の若手。2005年夏のマチェラータ音楽祭で「ドン・カルロ」
のタイトルロールを歌っています。アブダル役のパオロ・ボルドーニャは、
若手のバッソブッフォとしてここのところ活躍が目覚ましい人。ロゼッタ・
クッキの優しい感性の演出も作品にぴったりです。もちろん世界初収録。日
本語あらすじ付きです。

GB 5154 \2180
ペトラーリ:オルガンのための荘厳ミサ ヘ長調
パオロ・ボッティーニ(Org)
ミウラ・ヒロコ(S)
録音:2006年9月20,28日
ヴィンチェンツォ・アントーニオ・ペトラーリ(1830-1889)は、当時の偉い音
楽評論家から「イタリアのオルガニストの王子」と讃えられた作曲家。彼自身
はオペラや器楽曲も作曲していますが、オルガンで大いに認められた人でした。
1時間を超す大作ですが、曲は当時のイタリア音楽の趣味を反映した聞きやす
いもの、所々に加わるソプラノソロが素敵なアクセントになっています。カ
ステルヴェトロ・ピアチェンティーノのクローチェ・サンタ・スピリト地区
教区教会の、1865年フラテッリ・リンジャルディ製オルガンを使用。ソプラ
ノ独唱のミウラ・ヒロコは、京都市立芸術大学卒業後、イタリアに渡って十
年近く活躍しています。




<DYNAMIC>
DYNDVD 33545(DVD-Video) 2枚組 \4180
字幕:伊英独仏西
ガルッピ:「オリンピアーデ」
マーク・タッカー(T クリステーネ)
ルース・ロジク(S アリステア)
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S アルジェーネ)
ロミーナ・バッソ(Ms メガークレ)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(Ms リチーダ)
フリオ・ザナージ(Bs アルカンドロ)
フィリッポ・アダミ(T アミンタ)
アンドレア・マルコン(指)ヴェニス・バロック・オーケストラ
演出:ドミニク・プーランジェ
装置、衣装:フランチェスコ・ジート
収録:2006年10月,ヴェネツィア,マリブラン劇場
18世紀半ばの極めて重要な作曲家、バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785)の
「オリンピアーデ」がDVDになりました。このオペラは、1747年12月26日、ミ
ラノのデュカーレ劇場で、シーズン開幕演目として初演され、大成功を収めま
した。現在ミラノに残る楽譜は完全なものではなく、今回、アンドレア・マル
コンが、ドイツの音楽学者クライレ・ゲネヴァインと協力して、レーゲンスブ
ルクやロンドンに伝わっていた欠落部分の楽譜を発見し、補筆を完成させ、ガ
ルッピ生誕400年の記念に生地ヴェネツィアで上演された者です。台本はメタ
スタージョを元にしており、ヴィヴァルディの同名オペラ(naive OP30316で発
売)とほぼ同じ展開です。
記念上演だけに歌手は優れています。主役のアステリアのルース・ロジクは、
近年台頭著しいバルセロナ出身のソプラノ。メガークレには、大人気の古楽メ
ッゾ、ロミーナ・バッソ。リチーダ役のフランツィスカ・ゴットヴァルトは、
コープマンに認められバッハのカンタータ全集にも参加した若いドイツのソプ
ラノ。さらにマーク・タッカーやフリオ・ザナージといった強力なベテランも
参加。アンドレア・マルコン率いるVBOの演奏が高水準なのは言うまでもあり
ません。優れた上演で、ガルッピの幻の名作の復活を祝いましょう!

CDS 618 2枚組 \3780
アリエタ:「グラナダ征服」
マリオラ・カンタレロ(S ズレマ)
アナ・イバラ(S イザベル)
ホセ・ブロス(T ゴンザーロ)
アンヘル・オデナ(Br ララ)
ほか
ヘスス・ロペス・コボス(指)マドリッド交響楽団,合唱団
録音:2006年7月7日,マドリッド王立歌劇場
貴重な作品の録音が登場。エミリオ・アリエータ(1823-1894)は、スペイン、
ナバラ州プエンテ・ラ・レイナ出身の作曲家。19世紀半ばにサルスエラの作曲
家として大活躍した人です。しかし今日ではほとんど忘れ去られていて、クラ
ウスが全曲録音を入れたスペイン語のオペラ「マリーナ」で知られている程度。
サルスエラの作曲家の常として軽く見られがちですが、しかしアリエータは若
い頃ミラノ音楽院に留学し、最優秀の成績で終了したという筋金入り。1848年
には、若くしてスペイン女王イザベル2世によって王立歌劇場の作曲家として
取り立てられています。1849年、新築された王宮歌劇場のためにイタリアオペ
ラ「イルデゴンダ」を作曲、続いて作曲されたのがこの「グラナダ征服」で、
1850年10月10日に初演され、好評を博しました。どちらも台本は、ヴェルディ
「ナブッコ」の台本作家として名高いテミストークレ・ソレーラ。ちょうど
「アッティラ」の台本執筆を放り投げてマドリッドに逃亡していた時期でし
た。ですから、「グラナダ征服」は、ヴェルディと同時代の作曲家のオペラの
一例としても、大変意味のある作品です。このCDは、2006年に、およそ150年
ぶりに上演された際の録音です。物語は、15世紀末、スペイン最後のイスラム
勢力の拠点だったグラナダをスペイン王国が陥落させ、レコンキスタを完了さ
せた史実に基づいたもの。「カバリエの再来」と名声も高いソプラノ、マリオ
ラ・カンタレロのヒロインに、先日のウィーン国立歌劇場来日公演での「ロベ
ルト・デヴェリュー」でグルベローヴァの相手役を堂々歌ったホセ・ブロス、
さらに指揮が名匠ヘペス・コボスという、ビックリするほどの豪華さです。

CDS 620 2枚組 \3780
ヴィオッティ:フルートとピアノのための作品集
3つの夜想曲
6つのセレナード Op.23
マリオ・カルボッタ(Fl) カルロ・バルツァレッティ(P)
録音:2007年10,12月,ミラノ
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755-1824)といえば、ヴァイオ
リン作品で有名ですが、ここにはフルートとピアノのための作品が収録されて
います。「3つの夜想曲」は、ヴィオッティがパリで活躍してた1820年頃に出
版されたもの。その数年前に発表された、「チェロとピアノのための3つのディ
ヴェルティスマン」に基づいた作品です。「6つのセレナード」、ピアノのた
めの作品で、そこにフルートかヴァイオリンの“伴奏”が加わるタイプの作
品。これは、1802-04年頃の「2つのヴァイオリンのためのセレナード」を手直
ししたもの。どちらも、ヴァイオリン曲とは違ったヴィオッティの魅力が味わ
えます。マリオ・カルボッタは、ソロのフルーティストとして世界的に活躍す
ると同時に、埋もれた作品の発掘にも力を入れており、ここに収録された曲
はいずれも世界初録音。です。



<Hr musik>
HRMN 03607 \2350
ジョン・ケージ:弦楽四重奏のための30の作品(1983)
ヤコブ・ウルマン:弦楽四重奏のためのコンポジション第2番(1998/99)
アルディッティ弦楽四重奏団
アーヴィン・アルディッティ(Vn) グレアム・ジェニングス(Vn)
ドヴ・シンドリン(Va) ローハン・デ・サラム(Vc)
録音:2001年6月20-24日
アルディッティ弦楽四重奏団は1974年にアーヴィン・アルディッティによって
結成。ケージ、カーター、デュサパン、フェルドマンなどの多くの作品を世界
初演し、現代音楽と20世紀初頭の作品においては世界的な名声を獲得していま
す。ジョン・ケージ:弦楽四重奏のための30の作品もアルディッティ弦楽四重
奏団によって初演されています。弦楽四重奏曲として最も難しいとされる作品
の一つ。4人が違った時間軸で進行し、曲に明確な輪郭はなく複雑ないくつか
のプロセスで構成されています。またカップリングされているヤコブ・ウルマ
ンはケージの作品を確定楽譜化する作品を書いていることで知られるドイツの
現代作曲家。

HRMK 03707 \2350
ハイドン:チェロ協奏曲第2番
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
ラースロー・フェニェー(Vc 使用楽器:マッティオ・ゴフリラー1695年)
グラント・ ルウェリン(指)hr交響楽団
録音:2006年5月22-26日
ハンガリー出身のチェロ奏者、ラースロー・フェニェー。彼は2004年から 
hr交響楽団のソロ・チェロ奏者を務めるほか、パブロ・カザルス国際チェロ・
コンクールで優勝、その後ハンガリーはもちろん世界中の各メディア、オーケ
ストラから共演オファーが絶えません。hr交響楽団はヘッセン放送協会所属の
オケ(2005年までフランクフルト放送交響楽団)。グラント・ ルウェリンは
1960年サウス・ウェールズ出身の期待の若手指揮者。それぞれのエネルギーに
溢れた演奏を聴かせてくれます。

HRMK 03506 \2350
G,シンメルプフェニヒ:Io canto/Io moro,ecco,io moro 他
カッチーニ:麗しのアマリッリ、(リュート・ソロVer.含む)
作曲者不詳:バレエ、In me non e piu vita/Paduana 他
エンリコ・ラデスカ・ディ・フォッジャ:
Donna gentil/Duro mio cor/Chi mi sente cantar/Moriro di dolor 他
ランドグラフ・モリッツ・・フォン・ヘッセン:バレエ/クーラント 他
ラウレンチーニ・ダ・ローマ:プラエルディウム(前奏曲)
ダウランド:悲しみのパヴァーヌのラクリマ
クラウス・メルテンス(Bs-Br) ヨアヒム・ヘルト(Lute)
録音:2005年7月6-9日
17世紀初頭にエリーザベト・フォン・ヘッセンはランドグラフ・モリッツの長
女の書からリュート作品とマドリガーレを収集しました。このアルバムはカッ
セル大学の図書館の425周年記念を祝うために発表された1600年頃とヘッセン
家に基づいたリュート音楽から選出して収録しています。美しく安定した歌唱
で定評のあるクラウス・メルテンスとドイツの中堅リュート奏者ヨアヒム・ヘ
ルトによる演奏です。

theme : クラシック
genre : 音楽

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