08-10 No.18
<Collegium>
COLCD 133 \2180
クリスマスの祭典 ――
ジョン・フランシス・ウェイド(1711-1786)
ジョン・ラッター&デイヴィッド・ウィルコックス編:
賛美歌111番《神の御子は》
作曲者不詳(マイケル・ニューム&ジョン・ラッター編):
喜びたまえ-フィンランド古聖歌集《ピエ カンツィオーネス》より
ボブ・チルコット(1955-):羊飼いのキャロル
ウェールズ民謡(ジョン・ラッター編):大晦日の夜
アパラチア民謡(ジョン・ラッター編):さまよいながらわたしは不思議に思う
ジョン・ラッター(1945-):アヴェ・マリア
イギリス民謡(ジョン・ラッター編):明日は僕の踊りの日
ジョン・ラッター:リジョイス・アンド・ビー・メリー
カタロニア民謡(ジョン・ラッター編):聖母の御子
ナイジェル・ヘス(1953-):クリスマス序曲
ジョン・デイヴィッド(1946-)/ピーター・ナイト編:新たな日に生まれます
ジョン・ラッター:魔法の王国
ジェスター・ハリソン(1901-2000)/ジョン・ラッター編:マリアの御子
スペイン民謡(ジョン・ラッター編):今宵
フレデリック・ディーリアス(1862-1934):冬の夜
カリブ民謡(ジョン・ラッター編):聖母マリアは赤子を
ジョン・ラッター:ニュー・イヤー
ジョン・ラッター:アイ・ウィッシュ・ユー・クリスマス
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1894)/ジョン・ラッター&デイヴィッ
ド・ウィルコックス編:賛美歌98番《天には栄え》
ヒュー・マーティン&ラルフ・ブレイン(ジョン・ラッター編):
ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
ジョン・ラッター(指揮)、
ケンブリッジ・シンガーズ、ファーナム・ユース合唱団、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
エリン・マナハン・トーマス(ソプラノ)、
メラニー・マーシャル(メゾ・ソプラノ)、
クララ・サナブラス(ソプラノ)
イギリスの生きる合唱神ジョン・ラッター&ケンブリッジ・シンガーズのレー
ベル"コレギウム(Collegium)"から(1987年に)最初のクリスマス・アルバム"ク
リスマスの夜(COLCD 106)"がリリースされて早や20年。
レーベル創設以来、数多くの名作と名盤を世界に向けて発信してきたラッター
&ケンブリッジ・シンガーズの名コンビが満を持して贈る話題必至の新たなク
リスマス・アルバムは、その名も"クリスマスの祭典"!
この"クリスマスの祭典"には、「アヴェ・マリア」や「魔法の王国」などラッ
ターがクリスマスのために書き上げた待望の新作5作品に加えて、ラッターの
アレンジャーとしての手腕も光るクリスマス・キャロルの新たなアレンジ6作
品が収録されており、クリスマス・アルバム、そしてラッターの作品集として
も充実度、話題性は絶大!
また吹奏楽関係者には「イーストコーストの風景」でお馴染みの作曲家ナイ
ジェル・ヘスの華麗なる「クリスマス序曲」、人気急上昇中の合唱作曲家ボ
ブ・チルコットの「羊飼いのキャロル」などの注目作も見逃せない。
<Cala>
CACD 0549 \2180
永遠の魔術師 ――
エネスコ:
ルーマニア狂詩曲第1番イ長調(録音:1953年4月17日)、
同第2番ニ長調(録音:1953年10月1日)
ドビュッシー:夜想曲(録音:1950年10月11日&11月10日)
ストラヴィンスキー:
バレエ組曲《火の鳥》(1919年版/録音:1950年5月24日&6月7日)
ワーグナー:ワルキューレの騎行(録音:1941年7月3日)
レオポルド・ストコフスキ(指揮)、
ヒズ・シンフォニー・オーケストラ、全米青年交響楽団
ここに収録されているのは、1953年録音のエネスコ(2曲)、1950年録音のドビュ
ッシーとストラヴィンスキー、1941年のワーグナー(バイノーラル録音)の濃厚
な5作品。
まるで異なる作曲家の作品のように聴こえてくる情熱的で官能的、そして圧倒
的なドビュッシーの「夜想曲」。
ストラヴィンスキーの「火の鳥」では「カスチェイ王の魔の踊り」での凄まじ
い迫力と音圧はもちろんのこと、「終曲」の後半、7拍子が登場するフィナー
レでの大胆なテンポ設定とそのテンポを守りながら絶叫するかのように咆哮す
るホルンセクションには唖然呆然。刺激的で斬新な音楽を創造するストコフス
キ・マジックが全開です!
<Timpani>
1C 1138 \2300
オネゲル:ピアノのための作品集 ――
トッカータと変奏曲H.8/7つの小品H.25/前奏曲、アリオーソとフゲットH.81
/2つのエスキスH.173/ロマンドの音楽帳H.52/3つの小品H.166b/
サラバンドH.26/アルベール・ルーセルを讃えてH.69/子守歌嬰ヘ長調H.95
/ピアノのための小品/観光列車/ショパンの思い出/マタモア/
パルティータ*
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(ピアノ)、
ユ=イン・ソン(ピアノ)*
フランスのレーベル、ティンパニ(Timpani)がレーベル創設以来、継続的に録
音を行ってきたフランス6人組の1人オネゲル。
歌曲、室内楽、管弦楽作品に続くオネゲル・シリーズの最新作となるピアノ作
品集では、印象主義の作風を色濃く感じさせる初期の作品から、新古典主義へ
の傾倒を見せた後期作品までを収録しており、知られざる秀作を通じて作風の
変遷を知ることが出来る。
オネゲルのピアノ作品を弾くジャン=フランソワ・アントニオーリは、1959年
ローザンヌ出身のピアニスト。ドビュッシーをはじめとするフランス印象派の
ピアノ作品の演奏への評価は非常に高いものがある。またオネゲルの「アン
フィオン」(1C 1035)では、指揮者として登壇するなど指揮活動も活発なティ
ンパニの重要アーテストの1人である。
<Centaur>
CRC 2917 \2080
アーバン:12の幻想曲とアリア ――
ベッリーニの《カヴァティーナ》による幻想曲と変奏曲/《アクテオン》に
よる幻想曲と変奏曲/華麗なる幻想曲/チロルの歌による変奏曲/《輝く雪
の歌》による変奏曲/カヴァティーナと変奏曲/《スイスの子供の歌》によ
る変奏曲/奇想曲と変奏曲/ドイツの主題による幻想曲と変奏曲/ウェーバ
ーの主題による変奏曲/《ヴェニスの謝肉祭》による幻想曲と変奏曲/ベッ
リーニのノルマの主題による変奏曲
チャールズ・ゲイツ(コルネット)、ステイシー・ロジャース(ピアノ)
コルネット奏者でありパリ音楽院教授として金管楽器の発展に尽力したジャン
=バティスト・アーバン(1825-1889)による「アーバン金管教本」。トランペ
ット奏者を筆頭として金管楽器奏者であれば必ず通らなければならないエチュ
ードであり、まさにバイブルでもあるこの通称"アーバン"。
この"アーバン"の第2巻には金管楽器の超定番曲「《ヴェニスの謝肉祭》によ
る幻想曲と変奏曲」や「華麗なる幻想曲」などの12作品を含む演奏会用独奏作
品集「12の幻想曲とアリア」が収録されており、今回登場するのはこの「12の
幻想曲とアリア」全曲盤という金管楽器関係者必携の注目盤なのである!
「ヴェニスの謝肉祭」に代表される「12の幻想曲とアリア」の収録作品はそれ
ぞれが単独で演奏や録音される機会は多いものの、12曲全曲の録音は非常に珍
しい。
コルネット奏者のチャールズ・ゲイツはミシシッピ州立大学音楽学部の現役教
授。ソリストとしての活動経験も豊富で、国際トランペット協会(ITG)の要職
を歴任するなどアメリカ金管楽器界の重鎮の1人に数えられている。
CRC 2852 \2080
マルティヌー:ヴィオラのための室内楽作品集 ――
ヴァイオリンとヴィオラのための3つのマドリガルH.313/ヴァイオリンとヴィ
オラのための二重奏曲第2番H.331/ヴィオラ・ソナタ第1番H.355
ケネス・マーティンソン(ヴィオラ)、フェリシア・モイ(ヴァイオリン)、
クリストファー・テイラー(ピアノ)
全4集で完結したハイペリオンの"ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集"が
大好評を博すなど、その作品の知名度が一段と増した20世紀ボヘミアの大作曲
家マルティヌー。ここで取り上げられているマルティヌーの作品は、後期の作
品となる"ヴィオラ"を伴う室内楽曲3作品。
多作家としても有名なマルティヌー。初期の頃から手懸けていたヴァイオリン
のための作品とは対照的に、キャリアの後期になって本格的に作曲に取り組ん
だヴィオラのための作品。アメリカ滞在時代からヨーロッパ帰還という環境の
変化の中で生まれたヴィオラ作品は、マルティヌーの円熟した作曲技法を余す
ことなく表現している。
アメリカのヴィオラ奏者ケネス・マーティンソンは、アメリカのオーランド・
フィル、フロリダ・ランシング響などで首席奏者を歴任し、インターナショナ
ル・ヴィオラ・コングレス(国際ヴィオラ会議)にもゲスト・アーティストとし
て定期的に招かれている実力者である。
CRC 2868 \2080
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
スーク:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.2、ピアノ四重奏曲イ短調Op.1
メンデルスゾーン・ピアノ・トリオ、マイケル・ステプニャク(ヴィオラ)
タネーエフのピアノ四重奏曲&ピアノ三重奏曲(CRC 2571)という意欲的なレ
パートリーでレコーディング・デビューを果たした1997年結成の室内楽団メ
ンデルスゾーン・ピアノ・トリオ。メンデルスゾーン・ピアノ・トリオは、
ワシントンのエンバシー・コンサート・シリーズやペンシルヴァニア州メシ
ア・カレッジのアンサンブル・イン・レジデンスを務めるなど着実にその評
価を高めている。
愛娘を失ったスメタナが力を振り絞って書き上げた「ピアノ三重奏曲」、
ドヴォルザークの影響を受けていたスーク最初期の室内楽曲というボヘミア
の香りが漂う19世紀のチェコで生まれた室内楽の傑作3作品。メンデルスゾー
ン・ピアノ・トリオの若き才能と作品の魅力が融合した好演である。
CRC 2928/2929 2枚組 \4160
ロドルフォ・アルフテル(1900-1987):ピアノ作品集 ――
ソナタ第1番Op.16/1つのバガテル/セクエンシアOp.39/アビラの踊り/
前奏曲とフーガ/アルバムの3つのロハスOp.22/ピアノのためのスケッチ
/エル・エスコリアルの2つのソナタOp.2/アルトゥール・ルビンシテイン
へのオマージュOp.36/ソナタ第2番Op.20/アントニオ・マチャドへのオマ
ージュ/2つのエッセイ/トラビエサ・モリネイラのメヌエット/ソナタ
第3番Op.30
シルバナ・サンティネリ(ピアノ)
エルネスト・アルフテルを弟、クリストバル・アルフテルを甥に持つ20世紀ス
ペインの作曲家ロドルフォ・アルフテル。1936年から39年にかけてスペインで
勃発した内戦を避けるためにメキシコに亡命したR・アルフテルの作品からは、
ラテンの熱き血潮と感情の陰影が音色を通じてストレートに伝わってくる。
R・アルフテルのピアノ作品を演奏するのは、メキシコ生まれの女流奏者シル
バナ・サンティネリ。サンティネリはメキシコでの輝かしい実績を持ち、現在
は北米&南米を拠点に活躍するなどスペインとメキシコで生きたR・ハルフテ
ルの音楽の代弁者としてもまさに適役と言える。
CRC 2953 \2080
マルチプリシティーズ‘38 ――
コリリアーノ:キアロスクーロ
タワー:ヴァスト・アンティーク・キューブス、スロッビング・スティル
ジェフスキ:スペルス
ウォーリネン:カッツ・フーガ、50-50*
ハービソン:3つのモンタルのスケッチ
ボルコム:バード・スピリッツ
ブレア・マクミラン(ピアノ)、サチコ・カトウ(ピアノ)*
"1938年生まれ"の作曲家の作品のみを取り上げるという仰天のピアノ作品集。
アカデミー賞音楽賞の受賞者コリリアーノ、「不屈の民」の作曲者ジェフス
キ、メシアンから教えを受けグラミー賞にも輝いたボルコム、そしてタワー、
ウォーリネン、ハービソン・・・この6人の作曲家全てに共通するのが"1938年
生まれ"というキーワードなのである。
20世紀から現代までのアメリカを代表する奇才6人が1938年生まれというのは
偶然か必然か。2006年にデイヴィッド・ロバートソンの指揮でカーネギー・
ホール・デビューを果たしたブレア・マクミランの演奏もお見事。
CRC 2940 \2080
ラモー:クラヴサンのための新しい組曲 ――
組曲イ短調/同ト短調
スーザン・トーマン(チェンバロ)
ミシガン大学、モントリールのマギル大学でチェンバロとフォルテピアノを学
んだカナダ人女流奏者スーザン・トーマンが弾くラモー・アルバム。
アメリカ、カナダ、ポルトガル、オーストリア、ベルギーでソリストとしての
キャリアを重ねたトーマンは、2007年ブルージュ国際チェンバロ・コンクール
で4位に入賞するなど今後の飛躍が期待されている。ちなみにここでの使用楽
器は、ドイツのデトマール・ハンゲルベルクが製作したリヨンの「Pierre
Donzelague」(1711)のレプリカ。
CRC 2913 \2080
ドビュッシー:組曲《子供の領分》
シューベルト:楽興の時D.780,Op.94、即興曲変ホ長調D.899-2,Op.90-2
ドビュッシー:映像第2集、月の光
マウレーン・フォルク(ピアノ)
マウレーン・フォルクは、カナダのサスカチュワン州でピアノを学び始め、
ジュリアード音楽院、インディアナ大学という全米屈指の名門校へとステップ
アップしていった女流ピアニスト。
師である名教師サッシャ・ゴロドニツキ譲りの色彩感豊かな音色や幅広いレン
ジが、ドビュッシーとシューベルトを美しく、且つ劇的に聴かせてくれる。
CRC 2934 \2080
ピティ・ペイド ――
ジェフリー・シュテーデルマン:
ピティ・ペイド/子供の情景/ミスター・ナチュラル/星の知恵
ムフセス・ポゴスヤン(ヴァイオリン)、
マグヌス・マルテンソン(指揮)、スリー・シンフォニエッタ
現在バッファロー大学で作曲家の助教授として後進の指導にあたるアメリカの
中堅作曲家ジェフリー・シュテーデルマン。
シューマンの名作「子供の情景」と同じタイトルではあるものの、フルート、
トランペット、ピアノ、打楽器、チェロで演奏されるシュテーデルマンの「子
供の情景」からはシリアスで摩訶不思議な光景が見えてくる。
CRC 2924 \2080
石製の瓶 ――
マイケル・コルクホウン(1953-):
デュプリシティ/ファースト・フライト/エブリバディ・ノウズ・ザット・
アフターワーズ/チャランガ/トーキング・ロックス/フルートとチェロの
ための組曲《スリー・フォー・ツー・アズ・ワン》/ユー・キャント・ゲッ
ト・ゼアー・フロム・ヒアー/ジーズ・デイズ
マイケル・コルクホウン(フルート)、
マールストレム・パーカッション・アンサンブル
モートン・フェルドマンにも作曲を師事した経歴を持つフルート奏者兼作曲
家、マイケル・コルクホウンの打楽器アンサンブルをメインとした室内楽作品
集。コルクホウンの作品のジャンルはオーケストラ、ジャズ・オーケストラ、
金管アンサンブルなど多岐に渡り、代表作はフルートがメインの"チャランガ"
である。
CRC 2939 \2080
チャールズ・ハロルド・バーンスタイン:室内楽作品集 ――
弦楽四重奏曲第2番(さすらい人)/弦楽三重奏曲《ノスタルジック》/ディソ
ナント・トリオ/弦楽四重奏曲第3番
ロサンゼルス弦楽四重奏団、トーマス・プレヴォスト(フルート)、
ゲイリー・グレイ(クラリネット)、バーバラ・マルシンコウスキ(チェロ)、他
チャールズ・ハロルド・バーンスタインは、1970年から作曲を始めたロサンゼ
ルス出身の音楽家。
自身は9歳でオーケストラと共演を果たすなどピアニストとしてのキャリアを
重ねながらも、"ピアノを含まない編成"の作品が特徴という一風変わったポリ
シーの持ち主。その作品はイヴリー・ギトリスによっても取り上げられている。
<Linn>
CKD 319(SACD-Hybrid) 2枚組 \3850
ヘンデル:牧歌劇《エイシスとガラテア》 HWV.49a(1718年キャノンズ初演版)
スーザン・ハミルトン(ガラテア/ソプラノ)、
ニコラス・マルロイ(アシス/テノール)、
トーマス・ホッブス(デーモン/テノール)、
ニコラス・ハンドール・スミス(コリドン/テノール)、
マシュー・ブルック(ポリフィーマス/バス)、
ジョン・バット(指揮)、ダンディン・コンソート&プレーヤーズ
『ヘンデルの「メサイア」1742年ダブリン初演版』、『J・S・バッハの「マタ
イ受難曲」1742年頃バッハ最終演奏版』という一般的に演奏される版とは違っ
た知られざるヴァージョンの録音を完成させ、音楽史に大きな足跡を残した
ジョン・バット率いるダンディン・コンソート&プレーヤーズ。
新たな発見を次々と発表してきたスコットランドの精鋭集団がヘンデルの「メ
サイア」、J・S・バッハの「マタイ受難曲」に続く第3弾として取り上げるの
は、キャノンズ時代のヘンデルの傑作「エイシスとガラテア」。
この牧歌劇(マスク)「エイシスとガラテア」は現代での知名度こそ「メサイア」
や「天地創造」には及ばないものの、神童モーツァルトが自身の手による編曲
の対象として「エイシスとガラテア」と「メサイア」を選んでおり、このモー
ツァルトの選曲眼が「エイシスとガラテア」のヘンデル存命中には「メサイア」
を凌いでいたという絶大な人気と、ヘンデル初期の英語作品の傑作であるとい
う事実を証明している。
今回のレコーディングでジョン・バットとダンディン・コンソートが取り上げ
た版は、大幅な改定が加えられ1732年に初演された第2稿(HWV.49b)ではなく、
ヘンデルのキャノンズ滞在時代に作曲され初演が行われた1718年の初稿版(初
演版)。
1718年にキャノンズ邸で初演された初稿版は"5人の歌い手と7つの楽器"で上演
可能という小規模な編成で書かれいるのが大きな特徴である。
ダンディン・コンソートは、ジョシュア・リフキンの『各パート1人説』とい
う学説を取り入れたJ・S・バッハの「マタイ受難曲」でも大成功を収めいるだ
けに、小編成でのヘンデルの演奏にも大きな期待が懸かる。
今回の「エイシスとガラテア」でも前2作から引き続き名エンジニア、フィリッ
プ・ホッブスがプロデューサー&エンジニアを務めており、録音面のクォリ
ティの高さにも要注目。
この初演時の再現に挑戦した新たな録音がヘンデルの隠れた傑作「エイシスと
ガラテア」の再評価の切っ掛けとなる。ちなみに来年はヘンデル没後250年。
CKD 320(SACD-Hybrid) \2580
モーツァルト:セレナード集Vol.2 ――
行進曲ニ長調K.237/セレナード第4番ニ長調K.203(カデンツァ:ヤニチェク)
/ディヴェルティメント第11番ニ長調K.251
アレクサンダー・ヤニチェク(ディレクター&ヴァイオリン)、
スコットランド室内管弦楽団
シャーンドル・ヴェーグのカメラータ・アカデミカでも活躍したオーストリア
のヴァイオリニスト、ヤニチェクがディレクターとヴァイオリンを務めるスコ
ットランド室内管のモーツァルト第2弾。
スコットランド室内管のモーツァルト言えば真っ先に思い浮かぶのは、マッケ
ラスとの後期交響曲集とレクイエム。巨匠に鍛え上げられた実力者たちが良好
な関係を保ち続けているヤニチェクのリードによって、小編成の機動力を活か
した美しいモーツァルトを披露する。
<Sony Classical(EU盤)>
8869740522-2 3枚組 \1900
プッチーニ生誕150周年記念アルバム
<収録予定曲>
<Disc1>
●歌劇「マノン・レスコー」より
(1)第一幕への序奏
(2)「みなさん方、栗色、金髪の美女のなかに」
(3)「礼儀正しい少女」
(4)「この柔らかなレースにくるまれていても」
(5)「ひとり、落ちぶれ、見捨てられ」
マゼール指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団ほか
●歌劇「妖精ヴィッリ」より
(6)「私のことをわすれないで」
ガヴァッツェーニ指揮ロンドン交響楽団、スコットほか
●歌劇「エドガール」より
(7)Addio, addio, mio dolce amor!
イーグレン、リッツィ指揮フィルハーモニア管弦楽団ほか
●歌劇「ラ・ボエーム」より
(8)「私の名はミミ」
カバリエ、ドミンゴ、ショルティ指揮ロンドンフィルほか
(9)「私がひとりで街を歩こうものなら」
キリ・テ・カナワ、プリチャード指揮ロンドン・フィルほか
(10)「喜んでもとのところへ」
(11)「なにをしていた、なにを言っていた?」
(12)「おお、ミミ、君はもう戻ってこない」
(13)「さらば、古外套よ」
カバリエ、ドミンゴ、ショルティ指揮ロンドンフィルほか
●歌劇「トスカ」より
(14)「妙なる調和」
カレーラス、マルトン、ティルソン・トーマス指揮
(15)「三人の密偵と…馬車一台で」
ミルンズ、エガートン、メータ指揮
(16)「無理やりに女を征服するほうが」
カレーラス、マルトン、ティルソン・トーマス指揮
(17)「歌に生き、恋に生き」
プライス、メータ指揮
(18)「星は光りぬ」
ドミンゴ、メータ指揮
<Disc2>
●歌劇「蝶々夫人」より
(1)「魔力に満ちた目をした赤ちゃん」
(2)「可愛がってくださいね」
(3)「お花をみんな?」
(4)「さようなら、喜びと愛の花咲く家よ」
ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
(5)「坊や、坊や! 私の小さな神様」
プライス、デ・ファブリティス指揮
●歌劇「西部の娘」より
(6)「ミニー、家を出てから」
ドミンゴ、マぜール指揮スカラ座
(7)Signor Johnson, siete rimasto indietro
(8)Io non son che una povera fanciulla
(9)Quello che tacete
(10)「自由の身になって遠くへ行ったと」
ラリン、アンゲーロフ指揮スロヴァキア放送交響楽団ほか
●歌劇「外套」より
(11)「おまえの言うとおりだ」
(12)「何もない! 静かだ!」
プライス、ドミンゴ、ラインスドルフ指揮
ニュー・フィルハーモニア
●歌劇「修道女アンジェリカ」より
(13)「恩寵が天から降りてきました」
ルチア・ポップ パタネ指揮バイエルン放送交響楽団ほか
●歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
(14)「ちがうよ!」
ロベルト・サッカ、アンゲーロフ指揮
●歌劇「トゥーランドット」より
(15)「泣くな、リュー!」
(16)「ああ、父の願い」
ラーリン、コロンバーラ、メータ指揮フィレンツェ5月祭管弦楽団
(17)「この宮殿で、幾千年もの昔のこと」
ニルソン、ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
(18)「氷に包まれたあなたでも」
プライス、ロベルト・アバド指揮バイエルン放送交響楽団
<Disc3>
●歌劇「妖精ヴィッリ」より
(1)前奏曲/マゼール指揮ナショナル・フィル
(2)「幸せに満ちたあの日々」
ドミンゴ、ダウンズ指揮ロイヤル・フィル
●歌劇「マノン・レスコー」より
(3)「こんな女性、見たこともない!」
マゼール指揮ミラノ・スカラ座
●歌劇「ボエーム」より
(4)「ああ愛らしい人」
フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団
(5)「なんて冷たい手をしているのでしょう」
タッカー、ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
(6)「わたしの名はミミ」
フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団
●歌劇「つばめ」より
(7)「なんと美しい夢」
モッフォ、モリナーリ=プラデルリ指揮
(8)「甘く清らかなひとときだった」
モリナーリ=プラデルリ指揮RCAイタリア・オペラ
●歌劇「修道女アンジェリカ」より
(9)「母もなく、ああ、坊や、おまえは死んだのね」
スコット、ガヴァッツェーニ指揮ほか
●歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
(10)「ねえ! 私の優しいお父さま」
ゲオルギュー、ダウンズ指揮コベントガーデン王立歌劇場
●歌劇「トスカ」より
(11)菊
コステラネッツ指揮彼の管弦楽団
●歌劇「トゥーランドット」より
(12)「ご主人様、お聴きください!」
テバルディ、ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
●歌劇「マノン・レスコー」より
(13)間奏曲
マゼール指揮ミラノ・スカラ座ほか
●歌劇「蝶々夫人」より
(14)「ある晴れた日に」
ゲオルギュー、ダウンズ指揮コベントガーデン王立歌劇場
(15)ハミング・コーラス
ラインスドルフ指揮RCAイタリア・オペラ
●歌劇「トゥーランドット」より
(16)「月かげは、はるか…」
メータ指揮フィレンツェ五月祭
●歌劇「エドガール」より
(17)第三幕序奏/イヴ・ケラー指揮ニューヨーク・シティ・オペラ
●歌劇「トゥーランドット」より
(18)誰も寝てはならぬ!
ドミンゴ、ロベス=コボス指揮コベントガーデン王立歌劇場
本2008年は、イタリア・オペラの作曲家ジャコモ・プッチーニ(1852‐1924)
の生誕150年という記念の年にあたります。先ごろソニー・クラシカルからは
彼の作曲したすべてのオペラを網羅した20枚組ボックスがリリースされて話
題を呼びましたが、このアルバムは聴きどころのアリアなどを3枚のCDにまと
めたものです(20枚組の演奏家とは一部違いがあります)。
8869741233-2 \1900
ハイドン:
交響曲第100番&第104番
協奏交響曲変ロ長調 Hob.I‐105
マリス・ヤンソンス指揮
オーケストラ不明
<DELTA CLASSICS>
DCCA-0053 \2415
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1、3、4、6番
(1950's rec/米Period SPL 582/SPL 543)
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
チェロの名手シュタルケルは、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を全曲では4回
録音しています。しかし、1950年代に松脂が飛ぶと言われたコダーイの無伴
奏チェロ・ソナタを録音した米Period(ピリオド)社に、全曲には至りません
でしたが1、3、4、6番を録音しています。何故全曲録音にならなかったのか
分かりませんが、一説によればレコード会社の資金不足やシュタルケルのス
ケジュールが合わなかったなど諸説言われています。全曲になれば、この演
奏も彼の代表録音の一つになった事でしょう。残念です。90年代に録音した
「無伴奏チェロ組曲」全曲は、実に大家らしい威厳と風格を持った演奏で
ゆったりとし大きなスケールが魅力ですが、このPeriod録音は技巧的には完
成されているものの、若き情熱がスピード感を伴って颯爽と演奏している、
また彼らしい演奏です。録音もあのピーター・バルトークが絡んでおり、コダ
ーイと同じく生々しい感じがリアルに聞けて演奏・録音共に聞く人を唸らせ
ることでしょう。
弊社のPeriod復刻は極力元レコードが持っている力を再現する様に心がけて
います。それ故に、レコードの状態によって若干、ノイズや歪みが生じる事
もありますが、それ以上にこの演奏に深く引き込まれる事になると思います。
是非一度、その生々しさを体験してみてください。
録音日は一般的に知られている日を明記しております。ご了承下さい。
COLCD 133 \2180
クリスマスの祭典 ――
ジョン・フランシス・ウェイド(1711-1786)
ジョン・ラッター&デイヴィッド・ウィルコックス編:
賛美歌111番《神の御子は》
作曲者不詳(マイケル・ニューム&ジョン・ラッター編):
喜びたまえ-フィンランド古聖歌集《ピエ カンツィオーネス》より
ボブ・チルコット(1955-):羊飼いのキャロル
ウェールズ民謡(ジョン・ラッター編):大晦日の夜
アパラチア民謡(ジョン・ラッター編):さまよいながらわたしは不思議に思う
ジョン・ラッター(1945-):アヴェ・マリア
イギリス民謡(ジョン・ラッター編):明日は僕の踊りの日
ジョン・ラッター:リジョイス・アンド・ビー・メリー
カタロニア民謡(ジョン・ラッター編):聖母の御子
ナイジェル・ヘス(1953-):クリスマス序曲
ジョン・デイヴィッド(1946-)/ピーター・ナイト編:新たな日に生まれます
ジョン・ラッター:魔法の王国
ジェスター・ハリソン(1901-2000)/ジョン・ラッター編:マリアの御子
スペイン民謡(ジョン・ラッター編):今宵
フレデリック・ディーリアス(1862-1934):冬の夜
カリブ民謡(ジョン・ラッター編):聖母マリアは赤子を
ジョン・ラッター:ニュー・イヤー
ジョン・ラッター:アイ・ウィッシュ・ユー・クリスマス
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1894)/ジョン・ラッター&デイヴィッ
ド・ウィルコックス編:賛美歌98番《天には栄え》
ヒュー・マーティン&ラルフ・ブレイン(ジョン・ラッター編):
ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
ジョン・ラッター(指揮)、
ケンブリッジ・シンガーズ、ファーナム・ユース合唱団、
ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団、
エリン・マナハン・トーマス(ソプラノ)、
メラニー・マーシャル(メゾ・ソプラノ)、
クララ・サナブラス(ソプラノ)
イギリスの生きる合唱神ジョン・ラッター&ケンブリッジ・シンガーズのレー
ベル"コレギウム(Collegium)"から(1987年に)最初のクリスマス・アルバム"ク
リスマスの夜(COLCD 106)"がリリースされて早や20年。
レーベル創設以来、数多くの名作と名盤を世界に向けて発信してきたラッター
&ケンブリッジ・シンガーズの名コンビが満を持して贈る話題必至の新たなク
リスマス・アルバムは、その名も"クリスマスの祭典"!
この"クリスマスの祭典"には、「アヴェ・マリア」や「魔法の王国」などラッ
ターがクリスマスのために書き上げた待望の新作5作品に加えて、ラッターの
アレンジャーとしての手腕も光るクリスマス・キャロルの新たなアレンジ6作
品が収録されており、クリスマス・アルバム、そしてラッターの作品集として
も充実度、話題性は絶大!
また吹奏楽関係者には「イーストコーストの風景」でお馴染みの作曲家ナイ
ジェル・ヘスの華麗なる「クリスマス序曲」、人気急上昇中の合唱作曲家ボ
ブ・チルコットの「羊飼いのキャロル」などの注目作も見逃せない。
<Cala>
CACD 0549 \2180
永遠の魔術師 ――
エネスコ:
ルーマニア狂詩曲第1番イ長調(録音:1953年4月17日)、
同第2番ニ長調(録音:1953年10月1日)
ドビュッシー:夜想曲(録音:1950年10月11日&11月10日)
ストラヴィンスキー:
バレエ組曲《火の鳥》(1919年版/録音:1950年5月24日&6月7日)
ワーグナー:ワルキューレの騎行(録音:1941年7月3日)
レオポルド・ストコフスキ(指揮)、
ヒズ・シンフォニー・オーケストラ、全米青年交響楽団
ここに収録されているのは、1953年録音のエネスコ(2曲)、1950年録音のドビュ
ッシーとストラヴィンスキー、1941年のワーグナー(バイノーラル録音)の濃厚
な5作品。
まるで異なる作曲家の作品のように聴こえてくる情熱的で官能的、そして圧倒
的なドビュッシーの「夜想曲」。
ストラヴィンスキーの「火の鳥」では「カスチェイ王の魔の踊り」での凄まじ
い迫力と音圧はもちろんのこと、「終曲」の後半、7拍子が登場するフィナー
レでの大胆なテンポ設定とそのテンポを守りながら絶叫するかのように咆哮す
るホルンセクションには唖然呆然。刺激的で斬新な音楽を創造するストコフス
キ・マジックが全開です!
<Timpani>
1C 1138 \2300
オネゲル:ピアノのための作品集 ――
トッカータと変奏曲H.8/7つの小品H.25/前奏曲、アリオーソとフゲットH.81
/2つのエスキスH.173/ロマンドの音楽帳H.52/3つの小品H.166b/
サラバンドH.26/アルベール・ルーセルを讃えてH.69/子守歌嬰ヘ長調H.95
/ピアノのための小品/観光列車/ショパンの思い出/マタモア/
パルティータ*
ジャン=フランソワ・アントニオーリ(ピアノ)、
ユ=イン・ソン(ピアノ)*
フランスのレーベル、ティンパニ(Timpani)がレーベル創設以来、継続的に録
音を行ってきたフランス6人組の1人オネゲル。
歌曲、室内楽、管弦楽作品に続くオネゲル・シリーズの最新作となるピアノ作
品集では、印象主義の作風を色濃く感じさせる初期の作品から、新古典主義へ
の傾倒を見せた後期作品までを収録しており、知られざる秀作を通じて作風の
変遷を知ることが出来る。
オネゲルのピアノ作品を弾くジャン=フランソワ・アントニオーリは、1959年
ローザンヌ出身のピアニスト。ドビュッシーをはじめとするフランス印象派の
ピアノ作品の演奏への評価は非常に高いものがある。またオネゲルの「アン
フィオン」(1C 1035)では、指揮者として登壇するなど指揮活動も活発なティ
ンパニの重要アーテストの1人である。
<Centaur>
CRC 2917 \2080
アーバン:12の幻想曲とアリア ――
ベッリーニの《カヴァティーナ》による幻想曲と変奏曲/《アクテオン》に
よる幻想曲と変奏曲/華麗なる幻想曲/チロルの歌による変奏曲/《輝く雪
の歌》による変奏曲/カヴァティーナと変奏曲/《スイスの子供の歌》によ
る変奏曲/奇想曲と変奏曲/ドイツの主題による幻想曲と変奏曲/ウェーバ
ーの主題による変奏曲/《ヴェニスの謝肉祭》による幻想曲と変奏曲/ベッ
リーニのノルマの主題による変奏曲
チャールズ・ゲイツ(コルネット)、ステイシー・ロジャース(ピアノ)
コルネット奏者でありパリ音楽院教授として金管楽器の発展に尽力したジャン
=バティスト・アーバン(1825-1889)による「アーバン金管教本」。トランペ
ット奏者を筆頭として金管楽器奏者であれば必ず通らなければならないエチュ
ードであり、まさにバイブルでもあるこの通称"アーバン"。
この"アーバン"の第2巻には金管楽器の超定番曲「《ヴェニスの謝肉祭》によ
る幻想曲と変奏曲」や「華麗なる幻想曲」などの12作品を含む演奏会用独奏作
品集「12の幻想曲とアリア」が収録されており、今回登場するのはこの「12の
幻想曲とアリア」全曲盤という金管楽器関係者必携の注目盤なのである!
「ヴェニスの謝肉祭」に代表される「12の幻想曲とアリア」の収録作品はそれ
ぞれが単独で演奏や録音される機会は多いものの、12曲全曲の録音は非常に珍
しい。
コルネット奏者のチャールズ・ゲイツはミシシッピ州立大学音楽学部の現役教
授。ソリストとしての活動経験も豊富で、国際トランペット協会(ITG)の要職
を歴任するなどアメリカ金管楽器界の重鎮の1人に数えられている。
CRC 2852 \2080
マルティヌー:ヴィオラのための室内楽作品集 ――
ヴァイオリンとヴィオラのための3つのマドリガルH.313/ヴァイオリンとヴィ
オラのための二重奏曲第2番H.331/ヴィオラ・ソナタ第1番H.355
ケネス・マーティンソン(ヴィオラ)、フェリシア・モイ(ヴァイオリン)、
クリストファー・テイラー(ピアノ)
全4集で完結したハイペリオンの"ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集"が
大好評を博すなど、その作品の知名度が一段と増した20世紀ボヘミアの大作曲
家マルティヌー。ここで取り上げられているマルティヌーの作品は、後期の作
品となる"ヴィオラ"を伴う室内楽曲3作品。
多作家としても有名なマルティヌー。初期の頃から手懸けていたヴァイオリン
のための作品とは対照的に、キャリアの後期になって本格的に作曲に取り組ん
だヴィオラのための作品。アメリカ滞在時代からヨーロッパ帰還という環境の
変化の中で生まれたヴィオラ作品は、マルティヌーの円熟した作曲技法を余す
ことなく表現している。
アメリカのヴィオラ奏者ケネス・マーティンソンは、アメリカのオーランド・
フィル、フロリダ・ランシング響などで首席奏者を歴任し、インターナショナ
ル・ヴィオラ・コングレス(国際ヴィオラ会議)にもゲスト・アーティストとし
て定期的に招かれている実力者である。
CRC 2868 \2080
スメタナ:ピアノ三重奏曲ト短調Op.15
スーク:ピアノ三重奏曲ハ短調Op.2、ピアノ四重奏曲イ短調Op.1
メンデルスゾーン・ピアノ・トリオ、マイケル・ステプニャク(ヴィオラ)
タネーエフのピアノ四重奏曲&ピアノ三重奏曲(CRC 2571)という意欲的なレ
パートリーでレコーディング・デビューを果たした1997年結成の室内楽団メ
ンデルスゾーン・ピアノ・トリオ。メンデルスゾーン・ピアノ・トリオは、
ワシントンのエンバシー・コンサート・シリーズやペンシルヴァニア州メシ
ア・カレッジのアンサンブル・イン・レジデンスを務めるなど着実にその評
価を高めている。
愛娘を失ったスメタナが力を振り絞って書き上げた「ピアノ三重奏曲」、
ドヴォルザークの影響を受けていたスーク最初期の室内楽曲というボヘミア
の香りが漂う19世紀のチェコで生まれた室内楽の傑作3作品。メンデルスゾー
ン・ピアノ・トリオの若き才能と作品の魅力が融合した好演である。
CRC 2928/2929 2枚組 \4160
ロドルフォ・アルフテル(1900-1987):ピアノ作品集 ――
ソナタ第1番Op.16/1つのバガテル/セクエンシアOp.39/アビラの踊り/
前奏曲とフーガ/アルバムの3つのロハスOp.22/ピアノのためのスケッチ
/エル・エスコリアルの2つのソナタOp.2/アルトゥール・ルビンシテイン
へのオマージュOp.36/ソナタ第2番Op.20/アントニオ・マチャドへのオマ
ージュ/2つのエッセイ/トラビエサ・モリネイラのメヌエット/ソナタ
第3番Op.30
シルバナ・サンティネリ(ピアノ)
エルネスト・アルフテルを弟、クリストバル・アルフテルを甥に持つ20世紀ス
ペインの作曲家ロドルフォ・アルフテル。1936年から39年にかけてスペインで
勃発した内戦を避けるためにメキシコに亡命したR・アルフテルの作品からは、
ラテンの熱き血潮と感情の陰影が音色を通じてストレートに伝わってくる。
R・アルフテルのピアノ作品を演奏するのは、メキシコ生まれの女流奏者シル
バナ・サンティネリ。サンティネリはメキシコでの輝かしい実績を持ち、現在
は北米&南米を拠点に活躍するなどスペインとメキシコで生きたR・ハルフテ
ルの音楽の代弁者としてもまさに適役と言える。
CRC 2953 \2080
マルチプリシティーズ‘38 ――
コリリアーノ:キアロスクーロ
タワー:ヴァスト・アンティーク・キューブス、スロッビング・スティル
ジェフスキ:スペルス
ウォーリネン:カッツ・フーガ、50-50*
ハービソン:3つのモンタルのスケッチ
ボルコム:バード・スピリッツ
ブレア・マクミラン(ピアノ)、サチコ・カトウ(ピアノ)*
"1938年生まれ"の作曲家の作品のみを取り上げるという仰天のピアノ作品集。
アカデミー賞音楽賞の受賞者コリリアーノ、「不屈の民」の作曲者ジェフス
キ、メシアンから教えを受けグラミー賞にも輝いたボルコム、そしてタワー、
ウォーリネン、ハービソン・・・この6人の作曲家全てに共通するのが"1938年
生まれ"というキーワードなのである。
20世紀から現代までのアメリカを代表する奇才6人が1938年生まれというのは
偶然か必然か。2006年にデイヴィッド・ロバートソンの指揮でカーネギー・
ホール・デビューを果たしたブレア・マクミランの演奏もお見事。
CRC 2940 \2080
ラモー:クラヴサンのための新しい組曲 ――
組曲イ短調/同ト短調
スーザン・トーマン(チェンバロ)
ミシガン大学、モントリールのマギル大学でチェンバロとフォルテピアノを学
んだカナダ人女流奏者スーザン・トーマンが弾くラモー・アルバム。
アメリカ、カナダ、ポルトガル、オーストリア、ベルギーでソリストとしての
キャリアを重ねたトーマンは、2007年ブルージュ国際チェンバロ・コンクール
で4位に入賞するなど今後の飛躍が期待されている。ちなみにここでの使用楽
器は、ドイツのデトマール・ハンゲルベルクが製作したリヨンの「Pierre
Donzelague」(1711)のレプリカ。
CRC 2913 \2080
ドビュッシー:組曲《子供の領分》
シューベルト:楽興の時D.780,Op.94、即興曲変ホ長調D.899-2,Op.90-2
ドビュッシー:映像第2集、月の光
マウレーン・フォルク(ピアノ)
マウレーン・フォルクは、カナダのサスカチュワン州でピアノを学び始め、
ジュリアード音楽院、インディアナ大学という全米屈指の名門校へとステップ
アップしていった女流ピアニスト。
師である名教師サッシャ・ゴロドニツキ譲りの色彩感豊かな音色や幅広いレン
ジが、ドビュッシーとシューベルトを美しく、且つ劇的に聴かせてくれる。
CRC 2934 \2080
ピティ・ペイド ――
ジェフリー・シュテーデルマン:
ピティ・ペイド/子供の情景/ミスター・ナチュラル/星の知恵
ムフセス・ポゴスヤン(ヴァイオリン)、
マグヌス・マルテンソン(指揮)、スリー・シンフォニエッタ
現在バッファロー大学で作曲家の助教授として後進の指導にあたるアメリカの
中堅作曲家ジェフリー・シュテーデルマン。
シューマンの名作「子供の情景」と同じタイトルではあるものの、フルート、
トランペット、ピアノ、打楽器、チェロで演奏されるシュテーデルマンの「子
供の情景」からはシリアスで摩訶不思議な光景が見えてくる。
CRC 2924 \2080
石製の瓶 ――
マイケル・コルクホウン(1953-):
デュプリシティ/ファースト・フライト/エブリバディ・ノウズ・ザット・
アフターワーズ/チャランガ/トーキング・ロックス/フルートとチェロの
ための組曲《スリー・フォー・ツー・アズ・ワン》/ユー・キャント・ゲッ
ト・ゼアー・フロム・ヒアー/ジーズ・デイズ
マイケル・コルクホウン(フルート)、
マールストレム・パーカッション・アンサンブル
モートン・フェルドマンにも作曲を師事した経歴を持つフルート奏者兼作曲
家、マイケル・コルクホウンの打楽器アンサンブルをメインとした室内楽作品
集。コルクホウンの作品のジャンルはオーケストラ、ジャズ・オーケストラ、
金管アンサンブルなど多岐に渡り、代表作はフルートがメインの"チャランガ"
である。
CRC 2939 \2080
チャールズ・ハロルド・バーンスタイン:室内楽作品集 ――
弦楽四重奏曲第2番(さすらい人)/弦楽三重奏曲《ノスタルジック》/ディソ
ナント・トリオ/弦楽四重奏曲第3番
ロサンゼルス弦楽四重奏団、トーマス・プレヴォスト(フルート)、
ゲイリー・グレイ(クラリネット)、バーバラ・マルシンコウスキ(チェロ)、他
チャールズ・ハロルド・バーンスタインは、1970年から作曲を始めたロサンゼ
ルス出身の音楽家。
自身は9歳でオーケストラと共演を果たすなどピアニストとしてのキャリアを
重ねながらも、"ピアノを含まない編成"の作品が特徴という一風変わったポリ
シーの持ち主。その作品はイヴリー・ギトリスによっても取り上げられている。
<Linn>
CKD 319(SACD-Hybrid) 2枚組 \3850
ヘンデル:牧歌劇《エイシスとガラテア》 HWV.49a(1718年キャノンズ初演版)
スーザン・ハミルトン(ガラテア/ソプラノ)、
ニコラス・マルロイ(アシス/テノール)、
トーマス・ホッブス(デーモン/テノール)、
ニコラス・ハンドール・スミス(コリドン/テノール)、
マシュー・ブルック(ポリフィーマス/バス)、
ジョン・バット(指揮)、ダンディン・コンソート&プレーヤーズ
『ヘンデルの「メサイア」1742年ダブリン初演版』、『J・S・バッハの「マタ
イ受難曲」1742年頃バッハ最終演奏版』という一般的に演奏される版とは違っ
た知られざるヴァージョンの録音を完成させ、音楽史に大きな足跡を残した
ジョン・バット率いるダンディン・コンソート&プレーヤーズ。
新たな発見を次々と発表してきたスコットランドの精鋭集団がヘンデルの「メ
サイア」、J・S・バッハの「マタイ受難曲」に続く第3弾として取り上げるの
は、キャノンズ時代のヘンデルの傑作「エイシスとガラテア」。
この牧歌劇(マスク)「エイシスとガラテア」は現代での知名度こそ「メサイア」
や「天地創造」には及ばないものの、神童モーツァルトが自身の手による編曲
の対象として「エイシスとガラテア」と「メサイア」を選んでおり、このモー
ツァルトの選曲眼が「エイシスとガラテア」のヘンデル存命中には「メサイア」
を凌いでいたという絶大な人気と、ヘンデル初期の英語作品の傑作であるとい
う事実を証明している。
今回のレコーディングでジョン・バットとダンディン・コンソートが取り上げ
た版は、大幅な改定が加えられ1732年に初演された第2稿(HWV.49b)ではなく、
ヘンデルのキャノンズ滞在時代に作曲され初演が行われた1718年の初稿版(初
演版)。
1718年にキャノンズ邸で初演された初稿版は"5人の歌い手と7つの楽器"で上演
可能という小規模な編成で書かれいるのが大きな特徴である。
ダンディン・コンソートは、ジョシュア・リフキンの『各パート1人説』とい
う学説を取り入れたJ・S・バッハの「マタイ受難曲」でも大成功を収めいるだ
けに、小編成でのヘンデルの演奏にも大きな期待が懸かる。
今回の「エイシスとガラテア」でも前2作から引き続き名エンジニア、フィリッ
プ・ホッブスがプロデューサー&エンジニアを務めており、録音面のクォリ
ティの高さにも要注目。
この初演時の再現に挑戦した新たな録音がヘンデルの隠れた傑作「エイシスと
ガラテア」の再評価の切っ掛けとなる。ちなみに来年はヘンデル没後250年。
CKD 320(SACD-Hybrid) \2580
モーツァルト:セレナード集Vol.2 ――
行進曲ニ長調K.237/セレナード第4番ニ長調K.203(カデンツァ:ヤニチェク)
/ディヴェルティメント第11番ニ長調K.251
アレクサンダー・ヤニチェク(ディレクター&ヴァイオリン)、
スコットランド室内管弦楽団
シャーンドル・ヴェーグのカメラータ・アカデミカでも活躍したオーストリア
のヴァイオリニスト、ヤニチェクがディレクターとヴァイオリンを務めるスコ
ットランド室内管のモーツァルト第2弾。
スコットランド室内管のモーツァルト言えば真っ先に思い浮かぶのは、マッケ
ラスとの後期交響曲集とレクイエム。巨匠に鍛え上げられた実力者たちが良好
な関係を保ち続けているヤニチェクのリードによって、小編成の機動力を活か
した美しいモーツァルトを披露する。
<Sony Classical(EU盤)>
8869740522-2 3枚組 \1900
プッチーニ生誕150周年記念アルバム
<収録予定曲>
<Disc1>
●歌劇「マノン・レスコー」より
(1)第一幕への序奏
(2)「みなさん方、栗色、金髪の美女のなかに」
(3)「礼儀正しい少女」
(4)「この柔らかなレースにくるまれていても」
(5)「ひとり、落ちぶれ、見捨てられ」
マゼール指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団ほか
●歌劇「妖精ヴィッリ」より
(6)「私のことをわすれないで」
ガヴァッツェーニ指揮ロンドン交響楽団、スコットほか
●歌劇「エドガール」より
(7)Addio, addio, mio dolce amor!
イーグレン、リッツィ指揮フィルハーモニア管弦楽団ほか
●歌劇「ラ・ボエーム」より
(8)「私の名はミミ」
カバリエ、ドミンゴ、ショルティ指揮ロンドンフィルほか
(9)「私がひとりで街を歩こうものなら」
キリ・テ・カナワ、プリチャード指揮ロンドン・フィルほか
(10)「喜んでもとのところへ」
(11)「なにをしていた、なにを言っていた?」
(12)「おお、ミミ、君はもう戻ってこない」
(13)「さらば、古外套よ」
カバリエ、ドミンゴ、ショルティ指揮ロンドンフィルほか
●歌劇「トスカ」より
(14)「妙なる調和」
カレーラス、マルトン、ティルソン・トーマス指揮
(15)「三人の密偵と…馬車一台で」
ミルンズ、エガートン、メータ指揮
(16)「無理やりに女を征服するほうが」
カレーラス、マルトン、ティルソン・トーマス指揮
(17)「歌に生き、恋に生き」
プライス、メータ指揮
(18)「星は光りぬ」
ドミンゴ、メータ指揮
<Disc2>
●歌劇「蝶々夫人」より
(1)「魔力に満ちた目をした赤ちゃん」
(2)「可愛がってくださいね」
(3)「お花をみんな?」
(4)「さようなら、喜びと愛の花咲く家よ」
ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
(5)「坊や、坊や! 私の小さな神様」
プライス、デ・ファブリティス指揮
●歌劇「西部の娘」より
(6)「ミニー、家を出てから」
ドミンゴ、マぜール指揮スカラ座
(7)Signor Johnson, siete rimasto indietro
(8)Io non son che una povera fanciulla
(9)Quello che tacete
(10)「自由の身になって遠くへ行ったと」
ラリン、アンゲーロフ指揮スロヴァキア放送交響楽団ほか
●歌劇「外套」より
(11)「おまえの言うとおりだ」
(12)「何もない! 静かだ!」
プライス、ドミンゴ、ラインスドルフ指揮
ニュー・フィルハーモニア
●歌劇「修道女アンジェリカ」より
(13)「恩寵が天から降りてきました」
ルチア・ポップ パタネ指揮バイエルン放送交響楽団ほか
●歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
(14)「ちがうよ!」
ロベルト・サッカ、アンゲーロフ指揮
●歌劇「トゥーランドット」より
(15)「泣くな、リュー!」
(16)「ああ、父の願い」
ラーリン、コロンバーラ、メータ指揮フィレンツェ5月祭管弦楽団
(17)「この宮殿で、幾千年もの昔のこと」
ニルソン、ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
(18)「氷に包まれたあなたでも」
プライス、ロベルト・アバド指揮バイエルン放送交響楽団
<Disc3>
●歌劇「妖精ヴィッリ」より
(1)前奏曲/マゼール指揮ナショナル・フィル
(2)「幸せに満ちたあの日々」
ドミンゴ、ダウンズ指揮ロイヤル・フィル
●歌劇「マノン・レスコー」より
(3)「こんな女性、見たこともない!」
マゼール指揮ミラノ・スカラ座
●歌劇「ボエーム」より
(4)「ああ愛らしい人」
フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団
(5)「なんて冷たい手をしているのでしょう」
タッカー、ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
(6)「わたしの名はミミ」
フィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団
●歌劇「つばめ」より
(7)「なんと美しい夢」
モッフォ、モリナーリ=プラデルリ指揮
(8)「甘く清らかなひとときだった」
モリナーリ=プラデルリ指揮RCAイタリア・オペラ
●歌劇「修道女アンジェリカ」より
(9)「母もなく、ああ、坊や、おまえは死んだのね」
スコット、ガヴァッツェーニ指揮ほか
●歌劇「ジャンニ・スキッキ」より
(10)「ねえ! 私の優しいお父さま」
ゲオルギュー、ダウンズ指揮コベントガーデン王立歌劇場
●歌劇「トスカ」より
(11)菊
コステラネッツ指揮彼の管弦楽団
●歌劇「トゥーランドット」より
(12)「ご主人様、お聴きください!」
テバルディ、ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場
●歌劇「マノン・レスコー」より
(13)間奏曲
マゼール指揮ミラノ・スカラ座ほか
●歌劇「蝶々夫人」より
(14)「ある晴れた日に」
ゲオルギュー、ダウンズ指揮コベントガーデン王立歌劇場
(15)ハミング・コーラス
ラインスドルフ指揮RCAイタリア・オペラ
●歌劇「トゥーランドット」より
(16)「月かげは、はるか…」
メータ指揮フィレンツェ五月祭
●歌劇「エドガール」より
(17)第三幕序奏/イヴ・ケラー指揮ニューヨーク・シティ・オペラ
●歌劇「トゥーランドット」より
(18)誰も寝てはならぬ!
ドミンゴ、ロベス=コボス指揮コベントガーデン王立歌劇場
本2008年は、イタリア・オペラの作曲家ジャコモ・プッチーニ(1852‐1924)
の生誕150年という記念の年にあたります。先ごろソニー・クラシカルからは
彼の作曲したすべてのオペラを網羅した20枚組ボックスがリリースされて話
題を呼びましたが、このアルバムは聴きどころのアリアなどを3枚のCDにまと
めたものです(20枚組の演奏家とは一部違いがあります)。
8869741233-2 \1900
ハイドン:
交響曲第100番&第104番
協奏交響曲変ロ長調 Hob.I‐105
マリス・ヤンソンス指揮
オーケストラ不明
<DELTA CLASSICS>
DCCA-0053 \2415
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1、3、4、6番
(1950's rec/米Period SPL 582/SPL 543)
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)
チェロの名手シュタルケルは、バッハの「無伴奏チェロ組曲」を全曲では4回
録音しています。しかし、1950年代に松脂が飛ぶと言われたコダーイの無伴
奏チェロ・ソナタを録音した米Period(ピリオド)社に、全曲には至りません
でしたが1、3、4、6番を録音しています。何故全曲録音にならなかったのか
分かりませんが、一説によればレコード会社の資金不足やシュタルケルのス
ケジュールが合わなかったなど諸説言われています。全曲になれば、この演
奏も彼の代表録音の一つになった事でしょう。残念です。90年代に録音した
「無伴奏チェロ組曲」全曲は、実に大家らしい威厳と風格を持った演奏で
ゆったりとし大きなスケールが魅力ですが、このPeriod録音は技巧的には完
成されているものの、若き情熱がスピード感を伴って颯爽と演奏している、
また彼らしい演奏です。録音もあのピーター・バルトークが絡んでおり、コダ
ーイと同じく生々しい感じがリアルに聞けて演奏・録音共に聞く人を唸らせ
ることでしょう。
弊社のPeriod復刻は極力元レコードが持っている力を再現する様に心がけて
います。それ故に、レコードの状態によって若干、ノイズや歪みが生じる事
もありますが、それ以上にこの演奏に深く引き込まれる事になると思います。
是非一度、その生々しさを体験してみてください。
録音日は一般的に知られている日を明記しております。ご了承下さい。



