08-11 No.17
<ANIMA RECORDS>
KDC 5060 \2450
日本語帯解説付
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第6番ヘ長調 Op.10-2
第14番嬰ハ短調 「月光」 Op.27-2
第13番変ホ長調 「葬送」 Op.27-1
第17番ニ短調 「テンペスト」 Op.31-2
金子陽子(フォルテピアノ:1800年アントン・ワルター・モデル/クリストファ
ー・クラーク2004年製作)
録音2008年2月25-28日La Ferme de Villefavard(仏リムザン地方)
エンジニア:タッド・ガーフィンクル(MA recordings)
「ベートーヴェンをフォルテピアノで弾く?それとも現代ピアノで弾く?」
イギリス近代劇作家ジョージ・バーナード・ショウの言葉は一体なにを意味す
るのか…。この問いかけに金子陽子が真正面から取り組んだアルバム。1800年
頃に製造されたアントン・ワルターの楽器を元にクリストファー・クラーク
氏が2004年に完成したフォルテピアノを用いている。ウィーン式アクション
を備えたこの楽器は、現代ピアノとは異なる、奥深い繊細な表現、革新的な
音色で、ベートーヴェンの音楽を忠実に完全に実現しています。この録音を
聴けばジョージ・バーナード・ショウの言葉が意味することを理解できるで
しょう。録音エンジニアは「ワンポイント録音」の名手タッド・ガーフィン
クル氏。人口160人ほどのフランスの小さな村にある小規模で高音質なホール
で録音され、艶やかで温かみのある音色が素晴らしい録音です。
<ELOQUENTIA>
EL 0813 \2380
(1)ポワン・バクPoint Bak-J.S.Bach:
平均律クラヴィーア曲集に基づく(ジェラール・ルコント)
(2)ドビュッシーの仮面に基づく(ジェラール・ルコント)
(3)ノクテュルヌ(ドビュッシー/ルコント編曲)
パーカッションズ・クラヴィーア・ドゥ・リヨン
1曲目の「ポワン・バク」は、1997年、バッハをテーマとした音楽のために書
かれました。平均律クラヴィーア曲集のいくつか曲を基にして書かれていま
す。弱冠アレンジが加えられている部分もありますが、マリンバやヴィヴラ
フォンのアンサンブルにより、ほぼ原曲とおりに演奏されています。ミニマ
ルミュージックかと思ってしまうような雰囲気ですが、しかし、しっかりと
「バッハ」です。他に収録されているドビュッシーの作品も、ドビュッシー
らしい独特の美しい響きの世界がヴィヴラフォンにより倍増されています。
夢の中でドビュッシーの曲がエンドレスで鳴り響いているような感じの、響
きのおもしろい作品です。
<ATMA>
ACD2 2470 \1850
トゥルヌミール:オルガン作品集vol.1
過越の祭りの犠牲者に基づくコラール即興
レント(未刊)
想念組曲op.74
音楽の小さな花束op.66
アンティエンヌ・ドゥ・マニフィカトのための後奏曲
オルガン・ミスティーク第22番
ヴァンサン・ブシェール(オルガン)
オルガン:サン=アグネス=ジャルディエン教会のCasavantオルガン
(ラシーヌ)
20世紀の作曲家、シャルル・トゥルヌミールのオルガン作品集。ブシェール
は、オルガニストとして活躍するかたわら、経済アナリストとしても手腕を
発揮している異色の経歴の持ち主。トゥルヌミールのオルガン作品全曲を録
音していくという意欲的なプロジェクトということで、今後がたのしみです。
<CALLIOPE>
CAL 9406 \2180
Metissages-混血
現代作曲家たちによる女声合唱曲集-
M.オアナ:カリヨン
リンコラ:儀礼的舞曲ほか(全16曲)
カリオペ・女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ(指)
現代の合唱声楽作品を集めた1枚。世界の文化の影響が様々に感じられる、お
もしろい響きの作品がつづきます。
<Medici Arts>
~EUROARTS
20 56918(DVD-Video) 2枚組 \4800
20 56914(Blu-ray Disc) \4380
字幕:独英仏日
R.シュトラウス:「バラの騎士」
アンネ・シュヴァンネヴィルムス(S元帥夫人)
アンケ・フォンドゥング(Ms オクタヴィアン)
クルト・リドル(Bs オックス男爵)
ハンス=ヨアヒム・ケテルセン(Br ファーニナル)
森 麻季(S ゾフィー)
ザビーネ・ブロム(S マリアンネ)
オリヴァー・リンゲルハーン(T ヴァルツァッキ)
エリーザベト・ヴィルケ(Ms アンニーナ)
ロベルト・サッカ(T イタリア人歌手)
ほか
ファビオ・ルイージ(指)ドレスデン国立歌劇場管弦楽団,
ドレスデン国立歌劇場合唱団
演出:ウヴェ=エリック・ラウフェンベルク
舞台美術:クリストフ・シュビガー
衣裳:ジェシカ・カルゲ
収録:2007年11月23日、25日,NHKホール
2007年11月に久々の来日を果たした、ドレスデン国立歌劇場、その「バラの
騎士」をNHKがハイディフィニション収録、Medici ArtsからDVDとBDで発売で
す!初演劇場であるドレスデン国立歌劇場は、「バラの騎士」を頻繁に上演
し、録音もあるものの、映像はこれが始めて。新音楽監督ファビオ・ルイー
ジの下、伝統の力をまざと見せ付けてくれます。歌手は、代役で出演しなが
らも非常に高い評価を勝ち得たシュヴァンネヴィルムスの元帥夫人や、ベテ
ランの貫禄のリドル、若々しさが映えたフォンドゥングなど、かなり優れた
面々。さらにイタリア人歌手にサッカが参加しているなんて、ドレスデン国
立歌劇場だからこその贅沢です。ラウフェンベルクの演出は、第1幕は初演時
の舞台装置を模倣した極めて伝統的な舞台、しかし現代の観光客と思しき家
族がちょこっと入って来る。第2幕は近代の高級マンションに舞台が移るなど、
結構捻りが効いた興味深いものです。最新技術の収録による鮮明映像でお楽
しみください!
<Coviello CLASSICS>
COV 30814(SACD-Hybrid) \2350
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1874年第1稿)
マルクス・ボッシュ(指)
アーヘン交響楽団
録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
ボッシュと手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第6弾は「ロ
マンティック」。使用楽譜にオリジナルの第1稿を選択しているところも注目
です。従来親しまれている第2稿との比較では第3楽章が顕著なように、斬新
にすぎて初演では不成功に終わった第1稿ですが、インバルやノリントン、ケ
ント・ナガノ、ヤングらが近年こぞって採用しているように徐々に触れる機会
も増えて、あらたな流れとなりつつあるようです。
古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響
はまさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。全集完成へ
の期待度がいよいよ高まるところです。
COV 30901(SACD-Hybrid) \2350
ワーグナー:
(1)「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕への前奏曲*
(2)ヴェーゼンドンク歌曲集*
(3)「ジークフリート」より、森のささやき*
(4)ゲーテの「ファウスト」への7つの作品より、糸を紡ぐグレートヒェン*
(5)メアリー・スチュアートの別れ*
(6)ジークフリート牧歌
* アンドレアス・N.タルクマンの室内オーケストラ編曲版
マリア・リッカルダ・ヴェセリング(Ms)
マルクス・ボッシュ(指)
グラウビュンデン・カンマーフィルハーモニー
手兵アーヘン響とのブルックナー・シリーズが注目されるボッシュのワーグナ
ー・アルバム。ここでボッシュは1999年以降自らが首席指揮者兼芸術監督を
務める室内オケ(1989年創設)を率いています。スイス南東部に位置するグラ
ウビュンデンは「アルプスの少女ハイジ」の舞台となったところ。土地柄を反
映したかのようなのびやかで明るい音色が魅力で、これはメインのジークフ
リート牧歌にピッタリ。また、ジークフリート牧歌をのぞいて、すべて当代
屈指の名編曲者タルクマン(1956年生まれ)の手による室内オーケストラ版に
よるのも興味深い趣向で、ワーグナーの官能世界があらたな切り口でいっそ
う浮き彫りになる仕組みとなっています。
<Ondine>
ODE 1124 \2080
マグヌス・リンドベリ(1958-):管弦楽のための作品集
彫刻-Sculpture(2005)、
カンパーナ・イン・アリア-
Campana in aria(1998)(ホルンと管弦楽のための)、
管弦楽のための協奏曲(2003)
エサ・タパニ(Hrn) サカリ・オラモ(指)フィンランド放送交響楽団
録音:2007年8月31日(Sculpture)、2008年1月31日-2月1日(Campana)、
4月14日-16日 文化の家(ヘルシンキ)
サカリ・オラモ、フィンランド放送響の演奏によるリンドベリ。マグヌス・
リンドベリは、カレヴィ・アホ、サーリアホ、ラウタヴァーラとともに現在、
もっとも国際的に知名度の高いフィンランドの作曲家のひとり。東京オペラ
シティ文化財団の同時代音楽フェスティバル、コンポージアム2004では「武
満徹作曲賞」の審査員に迎えられ、リンドベリの作品をユッカ=ペッカ・サ
ラステが指揮するコンサートも行われました。さまざまなスタイルを融合し
た<クラフト>は代表作のひとつ。フィンランド・モダニズムの記念碑とも
みなされています。リンドベリの近作は、エネルギー、色彩、そして素材を
スリリングに凝縮する方法に目立った特徴があると言われます。音のパレッ
トに地味な色彩を探り、弦楽セクションからヴァイオリンを外した<彫刻>。
ヴィルトゥオーゾ的な作品<カンパーナ・イン・アリア>は、ホルン奏者で
もある指揮者エサ=ペッカ・サロネン40歳の誕生日プレゼントとして作曲さ
れました。シャコンヌの形式をとり、独立して展開する2つの和声進行がフィ
ナーレで一体になる<管弦楽のための協奏曲>。BBC交響楽団の委嘱により作
曲。サラステに献呈され、チェロ協奏曲、クラリネット協奏曲とともに "コ
ンポージアム" のコンサートで日本初演されました。
ODE 1135 \2080
人生の歌-フィンランドの歌の本
メリカント/カレヴィ・オッリ編:
そっと奏でてくれ わが悲しみの調べ、海で
メリカント/セッポ・ホヴィ編:ヴァッリンコルヴァの歌
シベリウス/ユッシ・ヤラス編:泳げ、青い鴨 JS180
シベリウス/(キム・ボリ編:川面に漂う木 作品17-7
シベリウス:愚者の歌う蜘蛛の歌 作品27-4
マデトヤ/カレヴィ・オッリ編:闇の草 作品9-1
マデトヤ/ヨーゼフ・ラウテンバッハー編:
時には夕べに涙することも 作品25-2
ユリヨ・キルピネン/ニルス=エーリク・フォウグステット編:
夏の夜 作品23-3
ユリヨ・キルピネン:古い教会 作品54-1
ユリヨ・キルピネン/カレヴィ・オッリ編:海辺にて(その1) 作品23-1
マルッティ・トゥルネン/カレヴィ・オッリ編:日曜日
ヴィルホ・ルオラヤン=ミッコラ/カレヴィ・オッリ編:結婚の踊り
トイヴォ・クーラ/アーレ・メリカント編:炎を見つめて 作品2-2
トイヴォ・クーラ/レオ・フンテク編:教会墓地の夏の夜 作品6-1
トイヴォ・クーラ/マルッティ・シミラ編:夜 作品22-3
南ポホヤンマー民謡/カレヴィ・オッリ編:
こんな少年にとって、風が白樺の幹の先をたゆませ、村中を歩きまわろう
マッティ・サルミネン(Bs)
ヨン・ストゥールゴールズ(指)ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
録音:2008年2月 フィンランディア・ホール(ヘルシンキ)(一部ライヴ)
バイロイト音楽祭創立100周年、パトリス・シェローとピエール・ブーレーズ
の<ニーベルングの指輪>に出演して注目されたフィンランドのバス歌手、
マッティ・サルミネン(1945-)。現在はスイスのチューリヒに住みながら定期
的にベルリンをはじめとするドイツのオペラハウスやニューヨークのメトロ
ポリタンオペラの舞台に立ち、主にワーグナー、モーツァルト、ムソルグス
キーの役を歌っています。フィンランドの作曲家たちの歌曲集。その多くが
自然と愛の歌です。「ずっと炎を見つめていた かきまぜると残り火が輝く
夢見るのは、愛する人 燃え殻のような黒い瞳 その姿が去来する 幸せだっ
た日々」。さまざまな想いをこめサルミネンは、祖国の歌を歌っています。
フィンランド国立オペラも指揮したことのあるヨン・ストゥールゴールズ
(1963-)はシベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラとエリ・クラスに学んだ
指揮者。2008年秋からヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者に就任
しました。カレヴィ・オッリらの手がけたオーケストレーションが新しい色
彩を付け加えながらも、けっして過度にならないのはセンスでしょう。メリ
カントの<海で>をはじめとする数曲では、管弦楽編曲が劇的な効果がもた
らしました。
ODE 1117 \2080
フィンランド賛美歌集 第2集
私には富も名声もいらない(31番)、神の恩寵にあるイエス(225番)、
一日と一瞬だけ(338番)、
イエスよ、祈りをお聞きください(373番)、今、この世は栄え(571番)
他(全20曲)
ソイレ・イソコスキ(S) マリタ・ヴィータサロ(P)
録音:2002年5月、2004年6月、2005年10月
YLE(フィンランド放送)スタジオ M2(ヘルシンキ)
ソイレ・イソコスキがマリタ・ヴィータサロの共演で歌う『フィンランド賛
美歌集』。2005年リリースの第1集(ODE1070)につづく第2集。トペリウスの歌
詞にシベリウスが作曲したクリスマスの歌『私には富も名声もいらない』(賛
美歌31番)から始まります。
<Aurora>
ACD 5051 2枚組 \4560
アルネ・ヌールハイム(1931-):1960年代のエレクトロニック音楽
Collage I Collage II(Multiple parallell layers) Collage III
Collage IV
放送劇オリジナルトラック
間奏曲/星の王子さま/帰郷/ここに住みたい/われら死者が目覚めると/ハムレ
ット/ファウスト/極限に向けて/沼地の住人/真昼に分かつ/われらアルファブ
ラトルにて/無感覚な人びと/アマリリス/紙の鳥
アルネ・ヌールハイム(エレクトロニクス)
録音:1960年-1970年 ノルウェー放送
オスロ王宮の一角にある「グロッテン」。詩人ヘンリク・ヴェルゲラン、作曲
家クリスチャン・シンディングも住んだ家。この家に住む権利を授かることは、
ノルウェーの文化人にとって最高に名誉なこととされます。現在の住人はアル
ネ・ヌールハイム(1931-)。現代ノルウェーを代表する作曲家、そしてエレク
トロニクスを応用した音楽のノルウェーにおける先駆者でもあります。2枚組
のアルバム。ヌールハイムがノルウェー放送(NRK)のために作った劇音楽によ
るコラージュをCD1に、放送劇のオリジナル音楽をCD2に収めた構成。"実験"
というイメージを脱した電子音楽の姿が見えてきます。
<Alba>
ABCD 256 \2300
ティモ=ユハニ・キュロネン(1955-):弦楽作品集
交響曲第1番 作品8、アコーディオン協奏曲第1番 作品60、
交響詩《リヒテンタール(光の谷)》 作品43 、
合奏協奏曲 作品65
アレクサンドル・チェルヌシェンコ(指)
サンクトペテルブルク国立アカデミック・カペッラ交響楽団
マッティ・ランタネン(アコーディオン)
録音:2007年3月28日-4月5日 グリンカホール(サンクトペテルブルク)]
ティモ=ユハニ・キュロネンはフィンランド生まれ。スウェーデンでアコー
ディオン演奏を学び、1976年、奨学金を得てロシアに留学。グネーシン音楽
学校でアコーディオンと管弦楽指揮法と教師のディプロマを取得した後、チャ
イコフスキー音楽院に進んで作曲を学びました。作曲家仲間のカレヴィ・ア
ホは、キュロネンの音楽がショスタコーヴィチとプロコフィエフが確立した
ロシアの伝統に大きく根ざしていることを指摘しています。モスクワで過ご
した学生時代の想いをまとめた交響曲第1番。ラテンアメリカ音楽への関心を
反映した《アコーディオン協奏曲第1番》。ドイツ、バーデン・バーデンの
シュヴァルツヴァルト(黒い森)の谷、リヒテンタールにあるブラームス・ハ
ウスでインスピレーションを授かった交響詩《リヒテンタール》。ヴァイオ
リン、フルート、マリンバのソロと管弦楽のための《合奏協奏曲》。"ロシア
の香りをもったフィンランド人作曲家" キュロネンの代表的管弦楽作品を集
めた "ポートレート" アルバムは、2007年4月6日にグリンカホールで開かれ
たコンサートのリハーサル期間中に録音が行われました。
KDC 5060 \2450
日本語帯解説付
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
第6番ヘ長調 Op.10-2
第14番嬰ハ短調 「月光」 Op.27-2
第13番変ホ長調 「葬送」 Op.27-1
第17番ニ短調 「テンペスト」 Op.31-2
金子陽子(フォルテピアノ:1800年アントン・ワルター・モデル/クリストファ
ー・クラーク2004年製作)
録音2008年2月25-28日La Ferme de Villefavard(仏リムザン地方)
エンジニア:タッド・ガーフィンクル(MA recordings)
「ベートーヴェンをフォルテピアノで弾く?それとも現代ピアノで弾く?」
イギリス近代劇作家ジョージ・バーナード・ショウの言葉は一体なにを意味す
るのか…。この問いかけに金子陽子が真正面から取り組んだアルバム。1800年
頃に製造されたアントン・ワルターの楽器を元にクリストファー・クラーク
氏が2004年に完成したフォルテピアノを用いている。ウィーン式アクション
を備えたこの楽器は、現代ピアノとは異なる、奥深い繊細な表現、革新的な
音色で、ベートーヴェンの音楽を忠実に完全に実現しています。この録音を
聴けばジョージ・バーナード・ショウの言葉が意味することを理解できるで
しょう。録音エンジニアは「ワンポイント録音」の名手タッド・ガーフィン
クル氏。人口160人ほどのフランスの小さな村にある小規模で高音質なホール
で録音され、艶やかで温かみのある音色が素晴らしい録音です。
<ELOQUENTIA>
EL 0813 \2380
(1)ポワン・バクPoint Bak-J.S.Bach:
平均律クラヴィーア曲集に基づく(ジェラール・ルコント)
(2)ドビュッシーの仮面に基づく(ジェラール・ルコント)
(3)ノクテュルヌ(ドビュッシー/ルコント編曲)
パーカッションズ・クラヴィーア・ドゥ・リヨン
1曲目の「ポワン・バク」は、1997年、バッハをテーマとした音楽のために書
かれました。平均律クラヴィーア曲集のいくつか曲を基にして書かれていま
す。弱冠アレンジが加えられている部分もありますが、マリンバやヴィヴラ
フォンのアンサンブルにより、ほぼ原曲とおりに演奏されています。ミニマ
ルミュージックかと思ってしまうような雰囲気ですが、しかし、しっかりと
「バッハ」です。他に収録されているドビュッシーの作品も、ドビュッシー
らしい独特の美しい響きの世界がヴィヴラフォンにより倍増されています。
夢の中でドビュッシーの曲がエンドレスで鳴り響いているような感じの、響
きのおもしろい作品です。
<ATMA>
ACD2 2470 \1850
トゥルヌミール:オルガン作品集vol.1
過越の祭りの犠牲者に基づくコラール即興
レント(未刊)
想念組曲op.74
音楽の小さな花束op.66
アンティエンヌ・ドゥ・マニフィカトのための後奏曲
オルガン・ミスティーク第22番
ヴァンサン・ブシェール(オルガン)
オルガン:サン=アグネス=ジャルディエン教会のCasavantオルガン
(ラシーヌ)
20世紀の作曲家、シャルル・トゥルヌミールのオルガン作品集。ブシェール
は、オルガニストとして活躍するかたわら、経済アナリストとしても手腕を
発揮している異色の経歴の持ち主。トゥルヌミールのオルガン作品全曲を録
音していくという意欲的なプロジェクトということで、今後がたのしみです。
<CALLIOPE>
CAL 9406 \2180
Metissages-混血
現代作曲家たちによる女声合唱曲集-
M.オアナ:カリヨン
リンコラ:儀礼的舞曲ほか(全16曲)
カリオペ・女声合唱団
レジーヌ・テオドレスコ(指)
現代の合唱声楽作品を集めた1枚。世界の文化の影響が様々に感じられる、お
もしろい響きの作品がつづきます。
<Medici Arts>
~EUROARTS
20 56918(DVD-Video) 2枚組 \4800
20 56914(Blu-ray Disc) \4380
字幕:独英仏日
R.シュトラウス:「バラの騎士」
アンネ・シュヴァンネヴィルムス(S元帥夫人)
アンケ・フォンドゥング(Ms オクタヴィアン)
クルト・リドル(Bs オックス男爵)
ハンス=ヨアヒム・ケテルセン(Br ファーニナル)
森 麻季(S ゾフィー)
ザビーネ・ブロム(S マリアンネ)
オリヴァー・リンゲルハーン(T ヴァルツァッキ)
エリーザベト・ヴィルケ(Ms アンニーナ)
ロベルト・サッカ(T イタリア人歌手)
ほか
ファビオ・ルイージ(指)ドレスデン国立歌劇場管弦楽団,
ドレスデン国立歌劇場合唱団
演出:ウヴェ=エリック・ラウフェンベルク
舞台美術:クリストフ・シュビガー
衣裳:ジェシカ・カルゲ
収録:2007年11月23日、25日,NHKホール
2007年11月に久々の来日を果たした、ドレスデン国立歌劇場、その「バラの
騎士」をNHKがハイディフィニション収録、Medici ArtsからDVDとBDで発売で
す!初演劇場であるドレスデン国立歌劇場は、「バラの騎士」を頻繁に上演
し、録音もあるものの、映像はこれが始めて。新音楽監督ファビオ・ルイー
ジの下、伝統の力をまざと見せ付けてくれます。歌手は、代役で出演しなが
らも非常に高い評価を勝ち得たシュヴァンネヴィルムスの元帥夫人や、ベテ
ランの貫禄のリドル、若々しさが映えたフォンドゥングなど、かなり優れた
面々。さらにイタリア人歌手にサッカが参加しているなんて、ドレスデン国
立歌劇場だからこその贅沢です。ラウフェンベルクの演出は、第1幕は初演時
の舞台装置を模倣した極めて伝統的な舞台、しかし現代の観光客と思しき家
族がちょこっと入って来る。第2幕は近代の高級マンションに舞台が移るなど、
結構捻りが効いた興味深いものです。最新技術の収録による鮮明映像でお楽
しみください!
<Coviello CLASSICS>
COV 30814(SACD-Hybrid) \2350
ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1874年第1稿)
マルクス・ボッシュ(指)
アーヘン交響楽団
録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
ボッシュと手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第6弾は「ロ
マンティック」。使用楽譜にオリジナルの第1稿を選択しているところも注目
です。従来親しまれている第2稿との比較では第3楽章が顕著なように、斬新
にすぎて初演では不成功に終わった第1稿ですが、インバルやノリントン、ケ
ント・ナガノ、ヤングらが近年こぞって採用しているように徐々に触れる機会
も増えて、あらたな流れとなりつつあるようです。
古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響
はまさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。全集完成へ
の期待度がいよいよ高まるところです。
COV 30901(SACD-Hybrid) \2350
ワーグナー:
(1)「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第3幕への前奏曲*
(2)ヴェーゼンドンク歌曲集*
(3)「ジークフリート」より、森のささやき*
(4)ゲーテの「ファウスト」への7つの作品より、糸を紡ぐグレートヒェン*
(5)メアリー・スチュアートの別れ*
(6)ジークフリート牧歌
* アンドレアス・N.タルクマンの室内オーケストラ編曲版
マリア・リッカルダ・ヴェセリング(Ms)
マルクス・ボッシュ(指)
グラウビュンデン・カンマーフィルハーモニー
手兵アーヘン響とのブルックナー・シリーズが注目されるボッシュのワーグナ
ー・アルバム。ここでボッシュは1999年以降自らが首席指揮者兼芸術監督を
務める室内オケ(1989年創設)を率いています。スイス南東部に位置するグラ
ウビュンデンは「アルプスの少女ハイジ」の舞台となったところ。土地柄を反
映したかのようなのびやかで明るい音色が魅力で、これはメインのジークフ
リート牧歌にピッタリ。また、ジークフリート牧歌をのぞいて、すべて当代
屈指の名編曲者タルクマン(1956年生まれ)の手による室内オーケストラ版に
よるのも興味深い趣向で、ワーグナーの官能世界があらたな切り口でいっそ
う浮き彫りになる仕組みとなっています。
<Ondine>
ODE 1124 \2080
マグヌス・リンドベリ(1958-):管弦楽のための作品集
彫刻-Sculpture(2005)、
カンパーナ・イン・アリア-
Campana in aria(1998)(ホルンと管弦楽のための)、
管弦楽のための協奏曲(2003)
エサ・タパニ(Hrn) サカリ・オラモ(指)フィンランド放送交響楽団
録音:2007年8月31日(Sculpture)、2008年1月31日-2月1日(Campana)、
4月14日-16日 文化の家(ヘルシンキ)
サカリ・オラモ、フィンランド放送響の演奏によるリンドベリ。マグヌス・
リンドベリは、カレヴィ・アホ、サーリアホ、ラウタヴァーラとともに現在、
もっとも国際的に知名度の高いフィンランドの作曲家のひとり。東京オペラ
シティ文化財団の同時代音楽フェスティバル、コンポージアム2004では「武
満徹作曲賞」の審査員に迎えられ、リンドベリの作品をユッカ=ペッカ・サ
ラステが指揮するコンサートも行われました。さまざまなスタイルを融合し
た<クラフト>は代表作のひとつ。フィンランド・モダニズムの記念碑とも
みなされています。リンドベリの近作は、エネルギー、色彩、そして素材を
スリリングに凝縮する方法に目立った特徴があると言われます。音のパレッ
トに地味な色彩を探り、弦楽セクションからヴァイオリンを外した<彫刻>。
ヴィルトゥオーゾ的な作品<カンパーナ・イン・アリア>は、ホルン奏者で
もある指揮者エサ=ペッカ・サロネン40歳の誕生日プレゼントとして作曲さ
れました。シャコンヌの形式をとり、独立して展開する2つの和声進行がフィ
ナーレで一体になる<管弦楽のための協奏曲>。BBC交響楽団の委嘱により作
曲。サラステに献呈され、チェロ協奏曲、クラリネット協奏曲とともに "コ
ンポージアム" のコンサートで日本初演されました。
ODE 1135 \2080
人生の歌-フィンランドの歌の本
メリカント/カレヴィ・オッリ編:
そっと奏でてくれ わが悲しみの調べ、海で
メリカント/セッポ・ホヴィ編:ヴァッリンコルヴァの歌
シベリウス/ユッシ・ヤラス編:泳げ、青い鴨 JS180
シベリウス/(キム・ボリ編:川面に漂う木 作品17-7
シベリウス:愚者の歌う蜘蛛の歌 作品27-4
マデトヤ/カレヴィ・オッリ編:闇の草 作品9-1
マデトヤ/ヨーゼフ・ラウテンバッハー編:
時には夕べに涙することも 作品25-2
ユリヨ・キルピネン/ニルス=エーリク・フォウグステット編:
夏の夜 作品23-3
ユリヨ・キルピネン:古い教会 作品54-1
ユリヨ・キルピネン/カレヴィ・オッリ編:海辺にて(その1) 作品23-1
マルッティ・トゥルネン/カレヴィ・オッリ編:日曜日
ヴィルホ・ルオラヤン=ミッコラ/カレヴィ・オッリ編:結婚の踊り
トイヴォ・クーラ/アーレ・メリカント編:炎を見つめて 作品2-2
トイヴォ・クーラ/レオ・フンテク編:教会墓地の夏の夜 作品6-1
トイヴォ・クーラ/マルッティ・シミラ編:夜 作品22-3
南ポホヤンマー民謡/カレヴィ・オッリ編:
こんな少年にとって、風が白樺の幹の先をたゆませ、村中を歩きまわろう
マッティ・サルミネン(Bs)
ヨン・ストゥールゴールズ(指)ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
録音:2008年2月 フィンランディア・ホール(ヘルシンキ)(一部ライヴ)
バイロイト音楽祭創立100周年、パトリス・シェローとピエール・ブーレーズ
の<ニーベルングの指輪>に出演して注目されたフィンランドのバス歌手、
マッティ・サルミネン(1945-)。現在はスイスのチューリヒに住みながら定期
的にベルリンをはじめとするドイツのオペラハウスやニューヨークのメトロ
ポリタンオペラの舞台に立ち、主にワーグナー、モーツァルト、ムソルグス
キーの役を歌っています。フィンランドの作曲家たちの歌曲集。その多くが
自然と愛の歌です。「ずっと炎を見つめていた かきまぜると残り火が輝く
夢見るのは、愛する人 燃え殻のような黒い瞳 その姿が去来する 幸せだっ
た日々」。さまざまな想いをこめサルミネンは、祖国の歌を歌っています。
フィンランド国立オペラも指揮したことのあるヨン・ストゥールゴールズ
(1963-)はシベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラとエリ・クラスに学んだ
指揮者。2008年秋からヘルシンキ・フィルハーモニックの首席指揮者に就任
しました。カレヴィ・オッリらの手がけたオーケストレーションが新しい色
彩を付け加えながらも、けっして過度にならないのはセンスでしょう。メリ
カントの<海で>をはじめとする数曲では、管弦楽編曲が劇的な効果がもた
らしました。
ODE 1117 \2080
フィンランド賛美歌集 第2集
私には富も名声もいらない(31番)、神の恩寵にあるイエス(225番)、
一日と一瞬だけ(338番)、
イエスよ、祈りをお聞きください(373番)、今、この世は栄え(571番)
他(全20曲)
ソイレ・イソコスキ(S) マリタ・ヴィータサロ(P)
録音:2002年5月、2004年6月、2005年10月
YLE(フィンランド放送)スタジオ M2(ヘルシンキ)
ソイレ・イソコスキがマリタ・ヴィータサロの共演で歌う『フィンランド賛
美歌集』。2005年リリースの第1集(ODE1070)につづく第2集。トペリウスの歌
詞にシベリウスが作曲したクリスマスの歌『私には富も名声もいらない』(賛
美歌31番)から始まります。
<Aurora>
ACD 5051 2枚組 \4560
アルネ・ヌールハイム(1931-):1960年代のエレクトロニック音楽
Collage I Collage II(Multiple parallell layers) Collage III
Collage IV
放送劇オリジナルトラック
間奏曲/星の王子さま/帰郷/ここに住みたい/われら死者が目覚めると/ハムレ
ット/ファウスト/極限に向けて/沼地の住人/真昼に分かつ/われらアルファブ
ラトルにて/無感覚な人びと/アマリリス/紙の鳥
アルネ・ヌールハイム(エレクトロニクス)
録音:1960年-1970年 ノルウェー放送
オスロ王宮の一角にある「グロッテン」。詩人ヘンリク・ヴェルゲラン、作曲
家クリスチャン・シンディングも住んだ家。この家に住む権利を授かることは、
ノルウェーの文化人にとって最高に名誉なこととされます。現在の住人はアル
ネ・ヌールハイム(1931-)。現代ノルウェーを代表する作曲家、そしてエレク
トロニクスを応用した音楽のノルウェーにおける先駆者でもあります。2枚組
のアルバム。ヌールハイムがノルウェー放送(NRK)のために作った劇音楽によ
るコラージュをCD1に、放送劇のオリジナル音楽をCD2に収めた構成。"実験"
というイメージを脱した電子音楽の姿が見えてきます。
<Alba>
ABCD 256 \2300
ティモ=ユハニ・キュロネン(1955-):弦楽作品集
交響曲第1番 作品8、アコーディオン協奏曲第1番 作品60、
交響詩《リヒテンタール(光の谷)》 作品43 、
合奏協奏曲 作品65
アレクサンドル・チェルヌシェンコ(指)
サンクトペテルブルク国立アカデミック・カペッラ交響楽団
マッティ・ランタネン(アコーディオン)
録音:2007年3月28日-4月5日 グリンカホール(サンクトペテルブルク)]
ティモ=ユハニ・キュロネンはフィンランド生まれ。スウェーデンでアコー
ディオン演奏を学び、1976年、奨学金を得てロシアに留学。グネーシン音楽
学校でアコーディオンと管弦楽指揮法と教師のディプロマを取得した後、チャ
イコフスキー音楽院に進んで作曲を学びました。作曲家仲間のカレヴィ・ア
ホは、キュロネンの音楽がショスタコーヴィチとプロコフィエフが確立した
ロシアの伝統に大きく根ざしていることを指摘しています。モスクワで過ご
した学生時代の想いをまとめた交響曲第1番。ラテンアメリカ音楽への関心を
反映した《アコーディオン協奏曲第1番》。ドイツ、バーデン・バーデンの
シュヴァルツヴァルト(黒い森)の谷、リヒテンタールにあるブラームス・ハ
ウスでインスピレーションを授かった交響詩《リヒテンタール》。ヴァイオ
リン、フルート、マリンバのソロと管弦楽のための《合奏協奏曲》。"ロシア
の香りをもったフィンランド人作曲家" キュロネンの代表的管弦楽作品を集
めた "ポートレート" アルバムは、2007年4月6日にグリンカホールで開かれ
たコンサートのリハーサル期間中に録音が行われました。



